Whistle Life

食と農の話題を中心に、日々の雑感をつづります。

《映画における農業表現》おおかみこどもの雨と雪

見終わった後、じーんといつまでも心に余韻が残り続ける大傑作です。 しかしながら実はこの映画、ものすごく絶妙なバランスの映画です。 一歩間違えれば完全にキレイゴト映画ですし、この映画に対する批判の多くはそういう部分、つまり、美化されたストーリ…

《映画に見る食農表現》サイドウェイ、ワインづくりは人生そのもの

今回ご紹介する映画は「サイドウェイ」 2004年公開のアメリカ映画です。 人生期の黄金期を過ぎた、さえない中年男性二人による寄り道(サイドウェイ)ロードムービー。 学校の先生をしながら小説家を目指しているバツイチ・マイルス、友人ジャックの結婚…

企業の農業参入〜実は農業と親和性高い建設業編〜

企業が農業に参入する。 毎日農業関連のニュースを目を通すと、この手の記事は本当に多いです。 今回からシリーズで不定期に企業の農業参入についての事例を紹介します。 ひとくちに企業の農業参入といってもその参入の仕方や思惑は割と多様です。 多様な農…

《映画にみる食と農》種まく旅人 くにうみの郷

一次産業を応援する映画シリーズ「種まく旅人」。 シリーズ第2弾の「くにうみの郷」は、淡路島が舞台でオールロケ淡路のご当地映画となっております。 種まく旅人 くにうみの郷 [DVD] 出版社/メーカー: TCエンタテインメント 発売日: 2016/01/08 メディア: …

《映画にみる食と農》沈黙 サイレンス 原作のエッセンスを忠実に再現した心揺さぶる大傑作

今回はマーティン スコセッシ監督の最新作「沈黙 サイレンス」を観ました。 あのハリウッドの巨匠が日本の文学を映画化すると聞いて興味がわき、鑑賞しました。 恥ずかしながら、自分自身は「沈黙」という作品を知りませんでした。 大体いつものパターンは、…

《料理奮闘記》お世話になった料理本 ほんとこれらはオススメします

料理をはじめて最初にお世話になった最初の一冊 料理をはじめた当初はクックパッドなどのインターネットのレシピサイトをスマホで利用することが多くて、あまり紙媒体のレシピ本を使う気になれなかったのですが、ネット上は有象無象のレシピがあり、なんとな…

《映画にみる食と農》深呼吸の必要 等身大の農業表現

映画にみる食農表現シリーズ 今回から映画の中の「食」や「農」の表現について紹介していきたいと思います。 映画の中の農業表現というのは、その社会的背景や世間の農業に対するイメージを如実に反映するものだと感じます。つまり、映画の中の農業表現を通…

《食農マンガ》まかない君

料理マンガで、出てくる料理を作ってみたいと思わされたら、それは面白いマンガといえます。料理を作らない人に面白いと思わせるのは難しいと思います。 かくいう私も昔は料理なんてほとんどしなかったですから、30歳超えて、料理作るようになって初めて料…

《農政ウォッチ》減反政策のゆくえ

2018年度、日本のコメ政策の中心であった減反が廃止されることが決定しています。 ここ最近TPPやJA改革などの農業改革が国レベルで議論されています。 今回は、最後の砦で、聖域であり、批判の的にあってきた減反政策についてお話しします。 減反政策の…

FF15レビュー戦闘とストーリーはクソだけどそれでも見捨てられ無い、異質なゲーム その2

さて前回に引き続き、FF15のレビューをお送りします。 前回は主に、戦闘やストーリーについて、わりと酷評してしまったんですが、実は面白い部分もある。というか、戦闘やストーリーがクソという、RPGとしてわりと致命的な欠点があるにも関わらず、その欠点…

FF15レビュー戦闘とストーリーはクソだけどそれでも見捨てられ無い、異質なゲーム。

新年あけましておめでとうございます。 新年初めは、今更感もありますが,ファイナルファンタジー15のネタバレレビューをお届けしたいと思います。 2016年、ゲーム界では一番の大作であるFF15ですが、ネットを中心にかなり酷評を受けていることでも話題になり…

《料理奮闘記》イタリアン筑前煮?で寒波を乗り切る!

何だか久しぶりにラタトューユ的なものを食べたくなりました。 でも今は冬。 冬どころか強烈な寒波です。我が家になすはおろか、ズッキーニなんてあるはずありません。。 あるのは、寒波予報で3日間分の備えをと言われて、大量に買い込んだ根菜類。 里芋、…

《料理奮闘記》鶏のせせりって希少品だったんだ。

今日は鶏せせり肉を生協で購入したので、それを使った料理。 生協でも美味しいと人気の商品です。 恥ずかしながら「せせり」は「ささみ」と語感が似ていることから、なんか淡白であまり美味しくないのかなぁと思っていたら、なんと首の肉を使っていて、希少…

《農政ウォッチ》農政新時代は新しいのか

昨年のTPP大筋合意、そしてそれに続く小泉進次郎の自民党農林部会長への抜擢からのTPP関連政策大綱が取りまとめられたのは、記憶に新しいところです。 そしてまとめられた大綱を基に、 農政新時代〜努力が報われる農林水産業の実現に向けて〜と銘打ち、農林…

《料理奮闘記》すき焼きのルーツ

年末年始は家族ですき焼きでした。 料理奮闘といいつつ年末ということで、市販の割り下で手抜きすき焼きです。 市販のタレをよく見ると… 関東風?関西風? うーん、すき焼きに関東と関西の違いがあったのかと感心していると関西風すき焼きの説明に気になるワ…

《農業雑感》これからの「小農」のカタチ − 東北食べる通信から考える ー

国の施策で無視された小農 ここ数年、「攻めの農業」という言葉を良く聞きます。 この攻めの農業ってなんなのでしょうか? 国の施策レベルでいうと、農地の集約による大規模化や輸出といった経営体の改善の話であったり、IT化やロボット技術といった施設園芸…

《料理奮闘記》ぶり大根ー最高のカップルー

今日は冬の風物詩ぶり大根にチャレンジします。 とりあえず、ぶりの切り身を購入。 普通はぶり大根にはぶりのあらを使うみたいだけど、今回は間違えて切り身にしてしまいました。 あらの方が、骨とかから良い出汁が出るみたいですね。 丸大根の時みたく、大…

《菜園日記》スナップエンドウの冬越し

久しぶりの園芸ネタです。 実は少し前から市民農園を借り始めたのでその報告を少し。 とはいえ、10月から借り始めたので出来る品目は結構限られてて、 ホウレンソウ ソラマメ・エンドウ ナバナ あとこれからタマネギを植えようかなと思っているくらい。 今…

《料理奮闘記》冬に冬瓜を食べよう

料理奮闘記シリーズ第2弾です。 今回は冬に冬瓜を食べようというわけで冬瓜のあんかけ煮を作りました。 冬に冬瓜を食べるというのは普通のようで普通でない。 というのも冬瓜というのは本来、夏が旬なのです。 夏が旬なのに冬瓜という名前なのは何故でしょ…

《料理奮闘記》丸大根の煮物、下茹でのメリット

今日は丸大根の煮物作りました。 あったか〜い煮物が恋しくなる季節なので。 大根の下茹で。米のとぎ汁を使って、大根を下茹でします。 この下茹で作業、なんで必要なのかなぁと疑問に思いつつ作業継続。 水で冷ました後は、だし汁としょうゆ垂らしたもので…

《農政ウォッチ》農業委員会改正・キーワードは農地利用の適正化

さて、前回は農業の特殊性からみた農業委員会の必要性や役割について書きました。 今回はいよいよ農業委員会改革の中身にふれていきたいと思います。 mqchaso.hatenablog.com 前回の記事でも書きましたが、先日農業委員会改正の法律が成立しました。 農協改…

《農政ウォッチ》農地の番人・農業委員会

先日の農協法改正に続いて今度は農業委員会改正のニュースです。 もう法律も可決、成立したようです。 www.agrinews.co.jp この農業委員会改革は、JA改革・農業生産法人の改正と並んで3大農業改革と言われています。 いずれも改革案も、農業の成長産業化を…

《園芸コラム》完熟のルール

猛暑が過ぎ、夏野菜も終わりに近づいてきました。 さて、夏野菜をご家庭で育てている方にはご存知の方も多いと思いますが、トマトやとうがらしなどの夏の果菜類は8月くらいの真夏になると、実が大きくなる前に赤くなってしまうことがあります。 これは一体…

《農政ウォッチ》衣食住の自給率〜なぜ食糧自給率だけが問題となるか〜

日本の食糧自給率は39%(カロリーベース)。 農林水産省/平成26年度食料自給率等について もはやこの業界の人でなくてもこの数字は知っている人も多いのではないでしょうか?そして、自給率をもとに「日本の食が危ない」というようなことが一般的には言わ…

《農業書評》「瑞穂の国」幻想を捨てよう!今後日本の農業のあり方を探る

スマート・テロワール : 農村消滅論からの大転換 作者: 松尾雅彦,浅川芳裕 出版社/メーカー: 学芸出版社 発売日: 2014/12/11 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (1件) を見る 「瑞穂の国」幻想を捨てて、日本で100個くらいの自給圏をつくる。 こんな…

鹿ヶ谷かぼちゃ供養に行ってきました。

京野菜と寺社仏閣のつながりというのは深く、京野菜に関する伝統行事は少なくありません。 今回はそのなかでも、そこまでメジャーではないけど、個性豊かな、左京区鹿ヶ谷にある安楽寺で行われる鹿ヶ谷かぼちゃ供養に行ってきたので、報告したいと思います。…

<園芸コラム>ナスの日焼けーなぜナスは黒紫色になる?

さて、先日はボケナスについて説明しましたが、今回もナスネタで行きたいと思います。 ボケナスのわけ - Whistle Lifemqchaso.hatenablog.com 「ボケナスのわけ」では主に色のくすみについて説明しましたが、今回はそもそもナスにどうやって色がつくかという…

動物園における動物の赤ちゃんの本当の価値は・・・・

今日はひさしぶりにゆるい投稿。 京都市動物園に行ってきました。 京都市動物園www5.city.kyoto.jp 京都市動物園は、数年前から京都市が「京都市動物園構想」というものに基づき、 新しくリニューアルされています。 うまいな、と思うのは休園して全面リニュ…

《農政ウォッチ》農協法改正案は本当に意味があるのか?

ここ数日は国会関係の話題で、農協法の改正案が衆議院を通過したとニュースになっています。 今日はこの農協法の改正案について解説してみたいと思います。 まずこの農協法の改正案で一番大きなトピックが 「JA全中の一般社団法人化及び単位農協に対する監査…

《園芸コラム》ボケナスのわけ

さて、本日もベランダ菜園の話題から。 ベランダ菜園の賀茂茄子。今日はじめて収穫してみたのですが、、。色がものすごくくすんでしまいました。 はっきりいって美味しそうではない。 なすといえば、こんな感じ↓で光沢のあるものがやっぱり美味しそうですよ…

《園芸コラム》トマトの尻腐れ果発生から対策まで

今回もベランダ菜園シリーズです。 ようやくトマトが大きくなってきたかと思い、手にとってみると、 ん?なんか茶色いのシミみたいなものが?? これからの果実にも茶色のシミが。 調べてみるとどうも尻腐れ果の模様です。 もっと酷い症状の写真が結構でてき…

《園芸コラム》トマトの着花習性と葉っぱの配置について

以前にベランダ菜園を始めた記事を書いてからしばらく経ってしまいました。 わりとすくすくそだっている我が家の野菜たちです。 今日はトマトの着花習性の話をしたいと思います。 よく園芸の雑誌等で、「トマトの花は同じ向きに咲くので作業効率を考え、花が…

《農政ウォッチ》機能性表示食品制度における農産物の難しさ

今年から新しい食品の機能性表示制度が出来ました。 「機能性表示食品」はあらかじめ消費者庁に届け出を行うことで商品パッケージに機能性を表示できる制度です。いわゆる健康食品において、はっきりと効果・効能を謳えるようになる制度といえるでしょう。 …

《農政ウォッチ》緑提灯と農政施策

こんなニュースを見ました。 http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=33421 <a href="http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=33421" data-mce-href="http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=33421">日本農業新聞 e農ネット - 緑提灯 軒先ともして10年 定着した地産地消運動 賛同店・施設全国に3500件</a>www.…

第9地区

3行de感想 ・差別問題を描いていながら痛快なSF ・感情移入とは何か考えさせられる ・興味を持続させる見事な演出 第9地区 [DVD] 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ 発売日: 2010/11/23 メディア: DVD 購入: 6人 クリック: 221回 この商品を含むブ…

《農政ウォッチ》TPP交渉のゆくえ

先日こんな記事を見ました。 日本農業新聞 e農ネット - TPP一般向け初の説明会 内容に踏み込まず 政府www.agrinews.co.jp 国民向けの初めての説明会かぁ。ふむふむなるほど。 政府HPに行ってみると、業界向けの説明会自体はすでに何回か行っている模様。…

挿し木の科学

今年から始めたベランダ菜園ではハーブも育ててます。 ミントも挿し木用に摘芯して水につけております。 この挿し木というのは園芸分野では説明不要の単語なんですが、考えたらすごいことですよね。この挿し木の技術によって、株を増やしたりするだけでなく…

日本はオランダ農業目指さなくても良い?多様な農業生産のススメ

TPP等の議論で日本農業の競争力強化のモデルとしてオランダ農業が挙げられます。今回は、オランダ農業が本当に日本農業の目指すべき姿なのか、という話をしたいと思います。 結論として、私自身は日本にはオランダ農業はそぐわず、日本の気候や食文化に基づ…

ベランダ菜園はじめましたー支柱をする理由

今日からベランダ菜園はじめました 。農業関係の仕事に就いている限りは野菜の栽培をちょっとでも経験しておこうと思いまして。 せっかくなのでこれまで学んだことを活かしつつ楽しく学びながら出来たら良いかな、と思っております。 さて、今回ワタクシが栽…

海にかかる霧

3行de感想 韓国特有の狂気じみたストーリー展開 密航者との緊張感あるやり取りもう少し観たかった。 船全体の危機⇨ドンシクさんの危機 『海にかかる霧』予告編 - YouTube GW久しぶりに劇場に足を運んで観たのは韓国映画「海にかかる霧」 予告編を観て、ただ…

ニンフォマニアック

3行de感想 解説おじさんが笑える。3+5も笑える。 R18やけどエロくはない。 引き込まれるが後味はやっぱり悪い。 ニンフォマニアック Vol.1/Vol.2 2枚組(Vol.1&Vol.2) [DVD] 出版社/メーカー: バップ 発売日: 2015/04/22 メディア: DVD この商品を含む…

京都まるごとマルシェに行ってきました。

この前の日曜日は京都駅の近く、興正寺で行われた京都まるごとマルシェに行ってきました。 第6回京都まるごとマルシェin興正寺「ごちそうグランプリ・花まつりマルシェ」taiken.onozomi.com あまりいい写真ではないですが、当日は結構なにぎわいでした。 仏…

農産物にもマーケティングが必要

今日は有機野菜は高く売れるのか?という話です。 最近結構都市部では、オーガニックなどこだわりの野菜を扱った八百屋さんが増えている印象ですが、結構どこも良いお値段します。 普通にイオンの倍くらいの価格はします。 庶民の私にとっては申し訳程度に葉…

ドキュメントオブ元旦 私の新名神

新年あけましておめでとうございます。 昨年は仕事が忙しくなり、あまり記事を書けませんでしたが、今年はもっと食や農に関する日々の雑感をどんどんあげていきたいと思っておりますのでよろしくお願いいたします。 なんとなく今年は、インプットよりもアウ…

生産者の技が見える農業‐小さくて強い農業をつくるを読んで‐

小さくて強い農業をつくる (就職しないで生きるには21) 作者: 久松達央 出版社/メーカー: 晶文社 発売日: 2014/11/25 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る 前作のキレイごとぬきの農業論の時も感銘を受けましたが、今回も新刊が出たと聞き…

京いもって。農業と地域ブランド

京いもって・・ 京いもって聞いたことありますか?名前だけ聞くと京野菜の一種かな、って思う方が多いと思いますが、実は京いもって呼ばれているもののほとんどが宮崎県産なんです。 一方で、京都にも京野菜として知られる「えび芋」という野菜がありまして…

大阪・天王寺動物園での3大ビックリ動物

実は私は結構な動物好きでして、子どもができてからも1歳になるまでに動物園につれていくとアレルギーになりにくい、っていううそかほんとか分からない話を理由に、動物園に行ったりしています。今回、大阪の天王寺動物園ははじめて行くのでそのレポートしま…

いちごの旬っていつ??

いちごの旬っていつごろでしょう? こういう風に聞くと、最近ではクリスマスのイメージからか冬と思われる方も多いかもしれません。実際に11月、12月になると市場にいちごが出回り始めます。旬を自然環境下で栽培して最も収穫量が多い時期とするならば、いち…

土曜ドラマ ファースト・クラスは女版半沢直樹??

沢尻エリカ主演に飛びついて土曜10時のドラマ「ファースト・クラス」観ました。地味で純朴な主人公が、女性あこがれの一流(?)ファッション雑誌の編集者として、先輩や上司のいじめに遭いながらも成功していく(であろう)、プラダを着た悪魔的なシンデ…

春の皿には苦味を盛れ

すっかり春らしく暖かくなってきました。春の味覚といえば、菜の花やフキノトウ、ワラビやゼンマイといった山菜類が思い浮かぶ方が多いと思います。よく実家に居る頃には父親が山にまで取りにいっていました。そのときこそあまり好きではなかったですが、こ…