Whistle Life

食と農の話題を中心に、日々の雑感をつづります。

微生物

ボルバキアの人間社会への応用

前回までのエントリのなかでいろいろなボルバキアの面白い特徴を紹介してきましたが,最後はこのボルバキアの特性を利用して人間社会に役立てようという研究を紹介します。 ○ フィラリア症対策 フィラリア症とはフィラリアと呼ばれる寄生虫によって引き起こ…

進化を加速させるボルバキア

さて、前回からシリーズでボルバキアについて紹介してきました。前回まではボルバキアの恐ろしい性を支配する能力について紹介しましたが、それ以外にもボルバキアは共生微生物として語られるネタをたくさん持っています。 ○種間での感染のひろがり 私達が…

性の支配者ボルバキア

前回は興味深い共生の事例として節足動物に寄生するボルバキア、その宿主の性を支配する4つのシステムがあることを伝えました。この4つのシステムを使って、メスの卵を通じて世代を超えて拡散していくボルバキアの戦略を引き続き紹介したいと思います。 …

宿主の性を支配する寄生微生物ボルバキア

私が微生物に興味をもったのは目に見えない微生物の働きによって目に見える現象がおこることにあります。特に微生物と他の植物や動物の共生の事例というのは面白いです。マメ科の植物の根には根粒というこぶのようなものが見られますが、その根粒の中には微…

乳酸菌について

久しぶりの微生物紹介コーナーです。今回紹介するのはみんな大好き乳酸菌です。ヨーグルトに入ってて、人間の腸内環境を良くしてくれるアイツ、ぐらいにはみなさん認識されているのではないでしょうか。 そもそも乳酸菌ってなにかというと、ある特定の菌の…

鳥インフルエンザ 研究再のニュース

2013年1月24日 鳥インフル研究を1年ぶり再開 ちょうど一年前に、東京大学の河岡教授をはじめとする研究チームは、高病原性鳥インフルエンザが少しの遺伝子改変によって、哺乳類同士で空気感染することを報告しました。しかし、当時アメリカ政府がその研究を…

マツタケ減少のなぜ。

さて、前回マツタケが微生物であること、キノコになることができるマツタケが激減していることをお話ししました。 それは何故か? 松林の環境が変わったからです。 「里山」という言葉をご存知でしょうか? 里山(さとやま)とは、集落、人里に隣接した結果…

マツタケは微生物?

今回は微生物シリーズ第2弾です。前回は放線菌という少しなじみの薄い菌だったので,今回はもう少し身近なところで松茸を紹介します。 まず,そもそも松茸って微生物なの?って人がいるかもしれません。たしかに目で見て,手に取ることができる松茸は小さく…

抗生物質生産の担い手・放線菌

本日より、新たなコーナーとして、微生物紹介記事をかいていこうと思います。 なぜ?微生物かというと、まずは私の大学時代の専攻が微生物の生態学だったこと。 微生物の面白さを紹介したいということ。農業の分野においては、微生物は病気と土壌を語る際に…