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Whistle Life

食と農の話題を中心に、日々の雑感をつづります。

《映画に見る食農表現》サイドウェイ、ワインづくりは人生そのもの

今回ご紹介する映画は「サイドウェイ」 2004年公開のアメリカ映画です。 人生期の黄金期を過ぎた、さえない中年男性二人による寄り道(サイドウェイ)ロードムービー。 学校の先生をしながら小説家を目指しているバツイチ・マイルス、友人ジャックの結婚…

《料理奮闘記》イタリアン筑前煮?で寒波を乗り切る!

何だか久しぶりにラタトューユ的なものを食べたくなりました。 でも今は冬。 冬どころか強烈な寒波です。我が家になすはおろか、ズッキーニなんてあるはずありません。。 あるのは、寒波予報で3日間分の備えをと言われて、大量に買い込んだ根菜類。 里芋、…

《農政ウォッチ》農政新時代は新しいのか

昨年のTPP大筋合意、そしてそれに続く小泉進次郎の自民党農林部会長への抜擢からのTPP関連政策大綱が取りまとめられたのは、記憶に新しいところです。 そしてまとめられた大綱を基に、 農政新時代〜努力が報われる農林水産業の実現に向けて〜と銘打ち、農林…

《農業雑感》これからの「小農」のカタチ − 東北食べる通信から考える ー

国の施策で無視された小農 ここ数年、「攻めの農業」という言葉を良く聞きます。 この攻めの農業ってなんなのでしょうか? 国の施策レベルでいうと、農地の集約による大規模化や輸出といった経営体の改善の話であったり、IT化やロボット技術といった施設園芸…

《園芸コラム》完熟のルール

猛暑が過ぎ、夏野菜も終わりに近づいてきました。 さて、夏野菜をご家庭で育てている方にはご存知の方も多いと思いますが、トマトやとうがらしなどの夏の果菜類は8月くらいの真夏になると、実が大きくなる前に赤くなってしまうことがあります。 これは一体…

《農政ウォッチ》衣食住の自給率〜なぜ食糧自給率だけが問題となるか〜

日本の食糧自給率は39%(カロリーベース)。 農林水産省/平成26年度食料自給率等について もはやこの業界の人でなくてもこの数字は知っている人も多いのではないでしょうか?そして、自給率をもとに「日本の食が危ない」というようなことが一般的には言わ…

鹿ヶ谷かぼちゃ供養に行ってきました。

京野菜と寺社仏閣のつながりというのは深く、京野菜に関する伝統行事は少なくありません。 今回はそのなかでも、そこまでメジャーではないけど、個性豊かな、左京区鹿ヶ谷にある安楽寺で行われる鹿ヶ谷かぼちゃ供養に行ってきたので、報告したいと思います。…

<園芸コラム>ナスの日焼けーなぜナスは黒紫色になる?

さて、先日はボケナスについて説明しましたが、今回もナスネタで行きたいと思います。 ボケナスのわけ - Whistle Lifemqchaso.hatenablog.com 「ボケナスのわけ」では主に色のくすみについて説明しましたが、今回はそもそもナスにどうやって色がつくかという…

《農政ウォッチ》農協法改正案は本当に意味があるのか?

ここ数日は国会関係の話題で、農協法の改正案が衆議院を通過したとニュースになっています。 今日はこの農協法の改正案について解説してみたいと思います。 まずこの農協法の改正案で一番大きなトピックが 「JA全中の一般社団法人化及び単位農協に対する監査…

《園芸コラム》ボケナスのわけ

さて、本日もベランダ菜園の話題から。 ベランダ菜園の賀茂茄子。今日はじめて収穫してみたのですが、、。色がものすごくくすんでしまいました。 はっきりいって美味しそうではない。 なすといえば、こんな感じ↓で光沢のあるものがやっぱり美味しそうですよ…

《園芸コラム》トマトの尻腐れ果発生から対策まで

今回もベランダ菜園シリーズです。 ようやくトマトが大きくなってきたかと思い、手にとってみると、 ん?なんか茶色いのシミみたいなものが?? これからの果実にも茶色のシミが。 調べてみるとどうも尻腐れ果の模様です。 もっと酷い症状の写真が結構でてき…

《園芸コラム》トマトの着花習性と葉っぱの配置について

以前にベランダ菜園を始めた記事を書いてからしばらく経ってしまいました。 わりとすくすくそだっている我が家の野菜たちです。 今日はトマトの着花習性の話をしたいと思います。 よく園芸の雑誌等で、「トマトの花は同じ向きに咲くので作業効率を考え、花が…

《農政ウォッチ》機能性表示食品制度における農産物の難しさ

今年から新しい食品の機能性表示制度が出来ました。 「機能性表示食品」はあらかじめ消費者庁に届け出を行うことで商品パッケージに機能性を表示できる制度です。いわゆる健康食品において、はっきりと効果・効能を謳えるようになる制度といえるでしょう。 …

《農政ウォッチ》緑提灯と農政施策

こんなニュースを見ました。 http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=33421 <a href="http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=33421" data-mce-href="http://www.agrinews.co.jp/modules/pico/index.php?content_id=33421">日本農業新聞 e農ネット - 緑提灯 軒先ともして10年 定着した地産地消運動 賛同店・施設全国に3500件</a>www.…

《農政ウォッチ》TPP交渉のゆくえ

先日こんな記事を見ました。 日本農業新聞 e農ネット - TPP一般向け初の説明会 内容に踏み込まず 政府www.agrinews.co.jp 国民向けの初めての説明会かぁ。ふむふむなるほど。 政府HPに行ってみると、業界向けの説明会自体はすでに何回か行っている模様。…

ベランダ菜園はじめましたー支柱をする理由

今日からベランダ菜園はじめました 。農業関係の仕事に就いている限りは野菜の栽培をちょっとでも経験しておこうと思いまして。 せっかくなのでこれまで学んだことを活かしつつ楽しく学びながら出来たら良いかな、と思っております。 さて、今回ワタクシが栽…

農産物にもマーケティングが必要

今日は有機野菜は高く売れるのか?という話です。 最近結構都市部では、オーガニックなどこだわりの野菜を扱った八百屋さんが増えている印象ですが、結構どこも良いお値段します。 普通にイオンの倍くらいの価格はします。 庶民の私にとっては申し訳程度に葉…

京いもって。農業と地域ブランド

京いもって・・ 京いもって聞いたことありますか?名前だけ聞くと京野菜の一種かな、って思う方が多いと思いますが、実は京いもって呼ばれているもののほとんどが宮崎県産なんです。 一方で、京都にも京野菜として知られる「えび芋」という野菜がありまして…

いちごの旬っていつ??

いちごの旬っていつごろでしょう? こういう風に聞くと、最近ではクリスマスのイメージからか冬と思われる方も多いかもしれません。実際に11月、12月になると市場にいちごが出回り始めます。旬を自然環境下で栽培して最も収穫量が多い時期とするならば、いち…

春の皿には苦味を盛れ

すっかり春らしく暖かくなってきました。春の味覚といえば、菜の花やフキノトウ、ワラビやゼンマイといった山菜類が思い浮かぶ方が多いと思います。よく実家に居る頃には父親が山にまで取りにいっていました。そのときこそあまり好きではなかったですが、こ…

食味ランキングとおいしいお米の条件

日本穀物検定協会が毎年この時期にお米の食味ランキングというものを発表しています。このランキングは、専門の評価員による食味の官能試験に基づき、お米のランクを特A・A・A’・B・B’の5段階で評価するものです。食味の官能試験は「外観・香り・味・粘り・…

減反の見直しを迎えて検討すべきいくつかの点

最近、減反見直しの検討に入ったと連日ニュースで報道されていて、農業関係者の間ではかなりのインパクトを持って受け止めています。減反が見直されるとなれば、1970年代から続いてきた戦後農政の大転換ということになります。ここ数年、TPPに代表され…

農業って儲かるの?

今月は何回かに渡って、新規就農について記事にしてきました。農業には様々な就農形態があることや、農地の確保がハードルになることをお伝えしてきました。 最後は、就農されるみなさんが気になることのひとつとして、結局農業って儲かるのか?について考…

新規就農シリーズ 誤解される就農のイメージ

新規就農シリーズ第4弾ですが、今回は農地以外の新規就農するところに焦点を当てつつ、新規就農ってなんとなくハードルが低いイメージでみられることの誤解について語りたいと思います。 まずは農業するうえで、ハードルとなる部分が前回挙げた農地以外に何…

新規就農は農地が最初で最大のハードル2 休耕田が増えている!の実際

前回新規就農するうえで一番のハードルは農地だとお伝えしました。前回のエントリでは、農地確保がハードル!という意見に対して農地って耕作放棄地が増えてて借り手がいなくて余っているんじゃないの?って自分ツッコミを入れながらも、それに応えずに終わ…

新規就農は農地が最初で最大のハードル1

今回からより具体的に新規就農の実際について紹介したいと思います。 さて、新規就農するうえで一番のハードルは何でしょうか?それは間違いなく、就農する農地を探すことです。農地が見つからないがために就農するのが1年遅くなるということがあるくらいで…

新規就農について 1

今回からは新規就農特集として,私が地方公務員という立場で新規就農者の方々に触れたり,本で調べたりする中で,感じたことをシリーズ的にまとめていきたいと思います。 まず,第1回目は,「新規就農っていってもどんな農業を目指すのかが大事」って話です…

マイファームの目指すところ

自分で作った野菜を売る,というマイファームの新サービスについて、前回は法律との兼ね合いについて記述しましたが,今回はこのサービスにみるマイファームの目指すところについて考察したいと思います。 今回のサービスにおいて,マイファームが,趣味レ…

自分で作った野菜を売る、マイファームの新サービス

マイファーム、作物販路を保証 農地の貸し出しで株式会社マイファーム 貸し農園を運営する京都の農業ベンチャーのマイファームが、このたび直売所と提携して、販路を確約する形での貸し農園のサービスを開始しました。 行政マンとしては、やはり法律関係は…

農業分野の新しいつながり

今農業の現場では,若手農業者を中心に新しい「つながり」を生む活動の動きがみられます。この新しい「つながり」とは,これまでの地域社会にみられた「地縁」や「血縁」に代わる,志をともにするもの同志の交流や連携であると感じています。 そもそも農業…

コミュニケーションの場としての直売所

先日東京を訪れた際、青山の国連大学前のファーマーズマーケットにいってきました。 都市部の直売所というものがどのように運営されているのか確認したかったのです。 日曜日のお昼頃に行きましたが、なかなかの賑わいでした。若者など子育て世代が多かった…

農業所得倍増計画は誰のための政策か

安部総理が先日、アベノミクスの第三の矢である成長戦略として、農業所得の倍増計画を打ち出しました。野心的な政策だと言われている部分もありますが、政策の中身をみると今まで議論されていた内容であることもあり、本当に出来るのかなぁ、と思ってしまい…

農業・農村の多面的機能

農業とは,言うまでも無く,人間が生きていくために必要な食料を生産する産業です。そして日本には,その農業を主な産業としている“農村”というものが存在しています。農村においては,集落の高齢化が著しく,また後継者もいないため,農業の衰退が問題視さ…

米は日本人の精神的土台?

日本の農業:改革すれば世界と戦える 日本農業の記事を読んでいたら、気になるコメントがありました。それは渡部恒三氏による「米は日本人にとっての精神的土台」。というものです。それでもって、TPP加入による米価格の低下からの生産量減少に反対をし…

農業と太陽光発電の共存ーソーラーシェアリング

支柱を立てて営農を継続する太陽光発電設備等についての農地転用許可制度上の取り扱いについて 平成25年3月31日農林水産省が上記タイトルの通知文を公表しました。 支柱を立てて営農を継続する太陽光発電とは何でしょうか?おそらく字面だけではどんな…

トランセンド法とTPP

最近職場で協働の「場」づくり研修というものを受けました。 協働の「場」づくりとは、課題解決や企画会議などの会議の場においてアイデアが活発に出されたり、議論が円滑に進めるにはどうすればよいかなどを最新の理論やワークショップを体感しながら学ぶと…

TPP加入でも”我関せず”な農家が実は多い?TPP加入による影響

本日、安部総理大臣がTPP交渉参加を表明しました。 昨日のニュースでは、政府試算によるとTPP加入によって農業生産額は3兆円減、とも報じられていました。日本の農業総生産額は8兆円なので、3兆円となるとなかなかのインパクトになります。しかしながら…

痕跡の残らない遺伝子組換え技術~新しい植物育種技術~

最近、EUでは新しい植物育種技術(New Plant Breeding Techniques)についての報告書がまとめられました。 その中で取り上げられているのは、遺伝子を改変した痕跡が全く残らない遺伝子組み換え技術が色々な形で開発されてきていることです。今回はその中の…

世界農業遺産

里山・里海を中心に持続的な農業が取り組まれてきた能登地域,「トキと暮らす郷づくり」として生物多様性保全型の農業が認められた佐渡地域が昨年6月,世界農業遺産に認定され,メディア等でも注目を集めました。 ジアス(GIAHS:世界農業遺産)とは、FAO(…

ハンターが絶滅する!?~見直される“狩猟文化”~

NHKのクローズアップ現代にて特集が組まれていました。ハンターというのは、いわゆる猟師さんのことで、趣味でシカやイノシシなどを狩猟する人たちのことです。趣味というと少し語弊があるかもしれません。古くから山間部地域においては、動物タンパクの確…

自給率よりも自給力が大切

強まる穀物自給率向上の声 進む都市化 農業人口、耕地面積の減少危惧 上記のニュースのように最近は中国でも日本と同じように食料自給率を向上しようという動きがあるようです。 記事の中で,食料自給率向上に目を向けなければならない理由として次のように…

IPM-総合的病害虫管理について

今日は農業の病害虫防除の考え方として最近とりあげられることの多いIPM(Integrated Pest Management)について紹介します。 IPMは直訳すれば、総合病害虫防除と言います。FAOが出している定義としては以下になります。 農作物に対する有害生物制御に応用…

農協の地域独占について

昨年の選挙では、日本維新の会やみんなの党が農業政策を語る際に、強い農業をつくるためには農協の地域独占を変えていく、ということを主張していました。 さて、農協の地域独占とはいったいなんなのでしょうか。大きく批判されているのは、主に次の2点で…

自民党政権になって農業政策は

選挙が終わりました。今回は自民党が政権を取ったことによる農林行政への影響について、考えてみたいと思います。 まず、民主党の目玉政策であった戸別所得補償はどうなるか?民主党の中では、子ども手当と並んでバラ撒きと批判の多いこの政策。 この政策が…

根粒菌について 2

マメ科の植物と共生して、窒素固定を行う根粒菌。これだけ聞くと農業への応用に可能性を感じますね。しかしながら現実はなかなか難しい課題があるようです。 ひとつにはそもそも田畑に根粒菌が存在している場合、根粒菌の接種の効果はいまひとつになるとい…

根粒菌について

今回は根粒菌を紹介してみたいと思います。 根粒菌、高校で生物を選択した方なら聞いたことのある名前でしょう。根粒菌はマメ科植物と共生する微生物です。どのように共生しているかというと、根粒菌は植物の根っこにちいさなコブのようなもの(=根粒)を…

限界集落の真実

限界集落の真実: 過疎の村は消えるか? (ちくま新書) (2012/01/05) 山下 祐介 商品詳細を見る この本で取り上げられる過疎の問題は、私の仕事のフィールドである農業の分野と密接に関係しています。 限界集落と呼ばれるもののほとんどは、農業や林業が主な産…

植物工場プロジェクト解散

植物工場事業を廃止 シーシーエス、収穫量下回る フェアリーエンジェルの植物工場プロジェクト解散のニュースは,私にとって結構衝撃でした。 数年前から植物工場はかなり注目されており,特にフェアリーエンジェルはメディアにも取り上げられていました。そ…

モンサントが嫌われる理由

モンサントに「2011年の最悪の企業」の烙印 モンサントに「2011年の最悪の企業」の烙印 | カレイドスコープkaleido11.blog111.fc2.com モンサントという企業をご存知でしょうか?アメリカの農業・化学メーカーで作物の種子や農薬を製造しています。 日本では…

耕作放棄地=シャッター商店街問題?

今回は耕作放棄地について考えてみたいと思います。耕作放棄地とは文字通り耕作が放棄された農地のことを言い,現在日本では,山間部の集落を中心に後継者不足・野生鳥獣害を理由に耕作放棄地が増加傾向にあります。 この耕作放棄地問題ですが,結構誤解さ…