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Whistle Life

食と農の話題を中心に、日々の雑感をつづります。

食の終焉

食の終焉 食の終焉 (2012/03/09) ポール・ロバーツ 商品詳細を見る

 読みたい本リストに書いてあったので借りたこの本ですが、タイトルだけみたとき、徒に危機感をあおるようなタイプの本かと思って、読む前はすこし躊躇していたのですが、非常に読み応えのある良書でした。本の分厚さも納得の取材量の本でしたし、多様な意見を反映させてあり、勉強になります。

 

 食のグローバル化がもたらした問題を食品の安全・自由貿易・飢餓の問題、遺伝子組み換えの問題など様々な視点から語られています。

 

 食の問題が難しいのは、私たち消費者にも課題があるということです。私たちが食べるものは私たちが選びます。しかしその食べ物を選ぶ際にその判断軸となるのは、安いものであったり、便利なものであったりします。同じものがより安い値段で買えるのであればそうするのは、当然の結果です。

また、食糧の危機に対応しようとすれば、肉食を控えることも必要になりますが、食習慣を変えることはなかなか難しいでしょう。食糧生産に伴う外部コスト(肥料投入による環境汚染など)を誰が一体誰が負担するのかが問題になります。

 

 農地が限られていたり、農産物の生物学的性質から考えると、生産(供給)の面からこうした問題に対応するには一定の限界があるようにも思えます。