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Whistle Life

食と農の話題を中心に、日々の雑感をつづります。

鳥インフルエンザ 研究再のニュース

2013年1月24日 鳥インフル研究を1年ぶり再開

 ちょうど一年前に、東京大学の河岡教授をはじめとする研究チームは、高病原性鳥インフルエンザが少しの遺伝子改変によって、哺乳類同士で空気感染することを報告しました。しかし、当時アメリカ政府がその研究を「生物テロに悪用される」として、その論文の公開を差し止めるよう働きかけたのです。

 最終的にはWHOの判断で、「公衆衛生上有益」として論文発表されることとなりました。その後研究は自主的に停止されていました。

 そして、今年また研究再開が宣言されました。その理由はWHOが安全性の手引きを定めたことや、基準づくりが進んだとされています。

 

 当時のアメリカ政府による差し止め要求は多分に政治的なものであろうと考えられますが、私にはそのあたりはよく分かりません。

 ただ、こうした科学と倫理のジレンマは、原則として自由な研究活動は保証されるべきだと考えています。自由な研究活動を追ってそこに社会的な議論や規制が追いついていくものと考えています。

今回の例にしても、研究のネタ自体はあくまで基礎であるのでそこから応用技術に発展するのは時間がかかるであろうということと、ウイルス自体の管理体制・基準さえしっかりしていれば、すぐに問題になるレベルにはならないのではないかということです。規制が先行すると何も進まないのではないかと思うのです。考える必要性が出てくる新しい知見に出くわしたときに初めて考えればよいと思うのです。

 

 研究というのは実験データ自体は世界に対して中立です。今回も極論をいってしまえば、「生物テロに悪用される」かそれとも「公衆衛生上有益」なのかも、データを元に誰かが判断するのものなのです。