Whistle Life

食と農の話題を中心に、日々の雑感をつづります。

トランセンド法とTPP

 最近職場で協働の「場」づくり研修というものを受けました。

 協働の「場」づくりとは、課題解決や企画会議などの会議の場においてアイデアが活発に出されたり、議論が円滑に進めるにはどうすればよいかなどを最新の理論やワークショップを体感しながら学ぶというもので、非常に刺激的でした。

 

 そのなかで特に面白いと思ったものはトランセンド法というものです。トランセンド法は元々は紛争解決の分野で用いられはじめた理論のようです。その理論が提唱されるまでの従来の紛争解決は、妥協点を探るというのが解決の方向性でした。それをそうではなくてお互いがメリットとなる創造的な解決法を探るのがトランセンドになります。

例えばA国、B国がそれぞれ主張しているものがあるとして、A主張が50%、B主張が50%満たされる解決策が妥協案とすれば、解決法はAもBも100%の主張が満たされる、なんなら主張していたものよりもハッピーになれる解決策を探るのがトランセンド法です。

 

このトランセンド法を普段の会議の場における意見の対立の際にも適用しようというようなことが研修ではいわれました。実践というのは具体的にはそんなには学ばなかったのですが、講義の中でなるほどと膝を打ったことは、大事なのは手段の対立でなく、お互いの目的を深めることである、というものでした。

研修中のグループワークの中ではそれぞれ旅行の企画を出しあってそのグループでひとつの企画をまとめあげるというものでしたが、なかなか難しかったです。ここでまとめ上げ方のひとつとして、トランセンド法でいうならば、それぞれのメンバーが提案した行き先自体を議論するのでなく、その旅で何を目的とするかを議論するかです。実際には、ディズニーでアトラクションを楽しみたい、というのと温泉旅行でゆっくりしたいを同時に満たす企画を考えるなどなかなか一筋縄ではいけないですが、手段の対立にならないようにするというのは意外に普段でも見落としがちではないかと思いました。

 

最近では手段の対立というと、TPPの問題というのがどうしても思い浮かびました。TPPに賛成か反対か。詳しくはわかりませんがそれぞれの主張には一長一短があるでしょう。必要なのは、農業とか経済とか、外交とかそういったものの目標というかグランドデザインを明確にすることなのでしょう。そのうえで手段としてTPPを参加するかどうか決めればよいと思います。グランドデザインが無いから、交渉参加するまえは攻めの農林業!とか言ってたのが交渉参加したら、農業を守るというちぐはぐなことになるのです。

 ともかく、意見が対立した際に向いてる方向を同じにすることが必要である、ということは言えそうですし意識したいな、と思いました。