Whistle Life

食と農の話題を中心に、日々の雑感をつづります。

コミュニケーションの場としての直売所

 先日東京を訪れた際、青山の国連大学前のファーマーズマーケットにいってきました。

都市部の直売所というものがどのように運営されているのか確認したかったのです。

 

 日曜日のお昼頃に行きましたが、なかなかの賑わいでした。若者など子育て世代が多かったのも東京の青山ならではなのかな、と感じました。

私の知っている直売所と違ってやっぱり展示が断然彩り豊かでおしゃれでした。そしてやはり、試食があるのが普通の野菜売り場とは違うのかな、と感じました。とはいえ野菜の試食といってもほとんどがトマトです。その場で食べてもらって明確に味の違いが確認できるのもトマトっていう事情もあるのかな、と。

 

 あと、ファーマーズマーケットへの出展は、京都からもあれば宮城などかなり遠方からの出展者も多かったのも驚きでした。てっきり東京近郷の農家からの出展がほとんどかと思っていたのです。

 そこから、このファーマーズマーケットは採算あうのかな、とふと疑問に思いました。東京への交通費や土日一日出展し詰めで、決して高くない単価の野菜を売る、これって合理的?と思ったのです。しかも土日の10:00~16:00というのも少し微妙な時間なのかと。野菜を買って帰るには、これから遊びに出かける人にとっては荷物になると思ったからです。

 

 しかしながら、マーケットの後、ファーマーズマーケットのホームページを見ていると、私の疑問はすこし的外れなことを言っていたのかもしれない、と気づきました。つまり、ファーマーズマーケットは単に野菜を売る場ではなくて、コミュニケーションをする場なのです。

ホームページのコンセプトには、次のようにあります。

 彼らに敬意を払うことを忘れ、彼らの商品の価格、効能や生産性のみにとらわれます。Farmer’s Marketは失われたつながりを再生し、相互理解のもとでより良い農業と食生活を楽しめるようになることを目指します。

 

 ホームページの出展者の案内には農業の栽培法まで記載がされており、そこでも消費者とのコミュニケーションが重視されています。

 

 思い返してみれば、その日ファーマーズマーケットでは、本当に出展者と訪問者がよく話していたなぁという印象でした。そこにコミュニケーションを重視する運営側とそれに賛同する農家の方々の意思があったのです。