三児の父はスキマ時間でカルチャーライフ

仕事も趣味も育児も妥協しない。週末菜園家が、三児の子どもたちを育てながら、家事と仕事のスキマ時間を創って、映画や農業で心豊かな生活を送るブログ

ライフオブパイを観るべき三つの理由

 
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 少年と動物が出てくる映画は数多くあると思いますが、今回のこの映画はそれまでの「少年と動物モノ」とは一線を画す傑作でした。いや、そもそもこの映画を「少年と動物モノ」というジャンル(?)なんかにくくってしまうのは大変失礼な話で、最近観た映画の中でもかなりのヒット、ホームラン級に面白いと感じる大傑作でした。

 

 さて、今回はこのライフオブパイを観るべきだと私が考える理由を3つ紹介します。

1.圧倒的な映像美!

 

 この映画ほどブルーレイ再生できる機械を持ってて良かったと思ったことはありませんでした。どこまでも続く海や動物たちのリアルな毛並み感、うっとりしてしまうほどの幻想的な夜の海やそのいきもの達。それだけでもBGM的に流しておけるほどの美しさでした。

すごいのはこの映像美が美しいだけでなく、物語を演出するうえでのファンタジーやミステリー性、宗教観を反映しているところだと思います。ストーリー上の要請によって映像が作られている感じがしてそこが凄いな、と思いました。

 

2.コワカワイイ!?動物達が超リアル

 この映画、予告だけみたらトラだけが出てくるのかな、と思いきや、シマウマやオランウータン、クジラからミーアキャットまで大小様々な動物達が登場するのです。それも前に書いた圧倒的なリアルCGで。もうこれだけで動物フリークとしては大満足です。

 ただ、注意が必要なのはこの映画に登場する動物達は、他の「動物モノ」に登場するカワイイ動物ではありません。ケモノ感満載で、リアルな動物の世界はコワイ!と思わせるものです。これみた後は動物園でうかつにカワイイとは言えないでしょう。

 

3.予想外のストーリー展開

 いつもの「わかり合えないはずの動物と少年達に、冒険を通じて友情が芽生える」的なアレでしょ?とタカをくくって観ると痛い目にあいます。

 最初の30分は、「えーっと、あれ?これは何ていう映画だったかな」っていうくらい一見関係なさそうな話が続きます。が、このあたりもストーリーを考察する上で重要なシーンだったり伏線になってたりするので見逃せません。

 ストーリーを考察といいましたが、それほどこの映画は多様な解釈の余地がある映画になります。考察そのものはたくさんのブログで書かれていたりするのでここでは書きませんが、やっぱり色んな意見が巻き起こる映画というのは個人的には好みですね。

 

 というわけでいつになく熱く語ってしまいましたがお勧めなので観ていない人は是非!