三児の父はスキマ時間でカルチャーライフ

仕事も趣味も育児も妥協しない。週末菜園家が、三児の子どもたちを育てながら、家事と仕事のスキマ時間を創って、映画や農業で心豊かな生活を送るブログ

地域活性化のゴールとは

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 今年に入ってから仕事でまちづくり系の仕事に就くようになりました。行政からの呼びかけで地域の農業をどう盛り上げていったらよいかとか地元農家と話し合いの場をもったり、時には地域おこし的なイベントを企画したりとかしていたわけですが、最近になって参加している農家から「地域振興とか言っているけど私らからしたらただのボランティア。もっと儲かる方法を考える場にしたい」と言われました。

 結構辛い話でした。そう言われて思ったのが地域活性化ってなんなんだろう?ということです。近年(というほどでももはやないかもしれませんが)、地方と都市部の格差が叫び続けられてきてどこの自治体においても地域活性化や地域振興、地域おこし的なことが取り組まれています。有名なところは、葉っぱビジネスとかそういうのでしょうか。最近だったらくまもんも当てはまるかもしれません。

 で結構この地域活性化という言葉は結構クセモノで、その言葉自体には凄くポジティブなイメージがあって良いのだけれども、実際にはゴールが曖昧な取組もかなり多いと思っています。

地域活性化のゴールはどこにあるのか。その地域に観光客など訪れる人が増えたらそれで良しとするのか。その地域が潤うお金が落ちる仕組みを作る必要があるのか。いやいやお金はもうからなくても、今そこに住んでいる人たちが元気になればそれで良い、という考え方もあるでしょう。いや、若い人達にもっと移住してもらたいんだ。いろいろあります。

多分はじめのエピソードは最初のゴールが明確かつ共有されていなかったからああいう発言が生まれたのだと思います。反省。でもそういうことって結構日本全国普通に行われていることなんじゃないかな、と思います。ゴールが明確な場合ってどういう時かそれっていうのはその地域が抱える課題が明確なときなんだと思います。さびれた温泉宿だったらどうやってお客を増やすかという話になるでしょうし、高齢化が進む地域においてはどうやって若者を増やすか、という話につながるでしょう。

一番いけないのは課題が無いところに行政側から一方的に活性化を押し付けるパターンでしょうか。地域振興ありきで考えるのでなく、一体何がその地域で課題になっているのかを探ることなのではないか、と思うのです。

 

 ただし、いま結論めいたものを書いたわけですが、言うは易しで、実際にはなかなか課題を明確にするというのは難しい面があるでしょう。なぜなら大体の場合明確な課題はなく、ゆっくりと悪い方向に進んでいくといえるからです。高齢化なんていうのはいきなり高齢になるのではなくて11年進んでいったりしますし。それでも課題を探り続ける努力というのを惜しまない必要はあるのか、と感じています。