三児の父はスキマ時間でカルチャーライフ

仕事も趣味も育児も妥協しない。週末菜園家が、三児の子どもたちを育てながら、家事と仕事のスキマ時間を創って、映画や農業で心豊かな生活を送るブログ

京いもって。農業と地域ブランド

 

京いもって・・

京いもって聞いたことありますか?名前だけ聞くと京野菜の一種かな、って思う方が多いと思いますが、実は京いもって呼ばれているもののほとんどが宮崎県産なんです。

 一方で、京都にも京野菜として知られる「えび芋」という野菜がありまして、えび芋のことを場合によっては「京いも」って呼んだりするから話がややこしいですね(^^;

 

 京いもは里芋の一品種で、長細くて寸胴で親芋をたべる品種です。そのこともあってたけのこ芋って呼ばれることも。

 なんでもその昔、宮崎県の人たちが、このたけのこ芋を全国に広めようと旅していたときに、京都で食べた「えび芋」がおいしすぎて、その美味しさにあやかって、売り込んでいたたけのこ芋を「京いも」って名づけたそうです。っていう若干笑い話にもなるくらいなんです。

 

ただし、同時に違和感もあります。

民間だったら、なんというか、自身のブランド名が勝手に名前をつけられたら、訴訟問題となったり、著作権や特許などである程度生産者・開発者に権利が保護されていますが、農産物についてはあまり無いのが実情なのかな、と思います。

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農産物の地域ブランド

地域ブランドというと、大体行政・JA・生産者が連携して取り組むことが多いのです。京野菜なんかはどちらかというと自然とブランド化されていった例だとは思いますが、それゆえにブランドを守る手段が無いというのも事実ですね。

 

しかしながら、一方でそもそも守る必要が無いという視点もあります。ここが農業の特殊性のひとつで農業というのは生産が土地にしばられているというのが大きいということです。その土地で出来た農産物であるからこそ価値がある。だからブランド自体が外に流出しづらいというのはあるのかもしれませんね。

 実際に野菜っていうのは産地を見て買われることが多いのも事実ですね。

 ただし、地域固有の伝統野菜なんかはわずかな産地の違いが大きな違いだったりするのでやっぱりなんらかの権利を保障する方策は必要だと感じています。