三児の父はスキマ時間でカルチャーライフ

仕事も趣味も育児も妥協しない。週末菜園家が、三児の子どもたちを育てながら、家事と仕事のスキマ時間を創って、映画や農業で心豊かな生活を送るブログ

FF15レビュー戦闘とストーリーはクソだけどそれでも見捨てられ無い、異質なゲーム。

新年あけましておめでとうございます。

 

新年初めは、今更感もありますが,ファイナルファンタジー15のネタバレレビューをお届けしたいと思います。

 

2016年、ゲーム界では一番の大作であるFF15ですが、ネットを中心にかなり酷評を受けていることでも話題になりました。私自身がクリアしての感想は、確かに酷評を受けて然るべしゲームでありながら、正当な評価も受けていないのでは。というアンビンバレントな感情に苛まれてしまう状態になっています。

 

結論を言うと、戦闘もストーリーもクソなのに、総合的な満足度は高いというかなり異質なゲームになっていると思います。満足度もさることながら、ゲーム体験そのものもかなり異質です。そもそもRPGでありながら、戦闘もストーリーもクソということがあっていいのか、という問題もあります。そんなRPGが満足度が高いってどういうこと?

でもクリアした人ならなんとなく共感できる部分があるのではないかと思います。

 

今回はそんな一言で言い表せられ無いこのFF15を紐解いていきたいと思います。

 

語り始めるとかなり長いので今回の記事ではFF15の戦闘とストーリーがいかにクソかということをネタバレ全開でお送りします。

 

戦闘がクソ

戦略性が無い。というのは他のレビューでも見かける内容です。

戦略性こそないにしても、シフトブレイクとか、ボタン押しっぱなしで華麗な攻撃を繰り出せるのは、割と爽快感はあるな、と思ってプレイしてきました。

ただし、中盤から様相が変わってきます。戦略性はともかく本当によく死ぬようになります。正確に言うとHPがゼロになり、PINCH状態になります。

そうなるとポーション類に頼らざるを得ない。PINCH→ポーションの連続になってしまうのです。しかもPINCH状態になる原因が、カメラがゴチャゴチャしてて良く分からないと言う始末。おまけに終盤の敵はなかなか死なない。正直戦略性云々の前に、単にストレスになっちゃってます。

 

あと、育成の観点からも、難ありだと感じました。

一番の問題は、強くなっている感がない。

ゴチャゴチャ戦闘のせいで、新しい武器やアクセサリを手にいれた時の高揚感に欠けます。アビリティも手に入れた時のワクワク感があまりしない。コマンド系のアビリティも使い勝手から、結局いつもの技しか使わないって状況がそうさせている気もします。

きわめつけはボス戦。こんなに緊張感の無いボス戦も無いです。ヒリヒリと1ターンごとに行動を考えさせられるあの感覚はどこへ行った。

とにかくRPGとしての醍醐味が削がれている気がしてなら無いのです。

 

ストーリーがクソ

こちらも多くのところで語られているので、多くは書きませんが、なるほど設定自体は、FFの王道、リアルとファンタジー(魔法やクリスタル)の融合で、独特な世界観を形成していると思います。

ただ、一事が万事、演出のための演出になってしまい、なんだか制作側の都合の良いように、やりたい事、見せたい事だけ見せられる展開の連続で正直萎えた。

展開ごとの繋がりというか、必然性が語られていないため、全てのシーンが唐突に感じられてしまいます。

それは「省略」って言っていいほど良くできたものでなくて、「省略」っていうのは、省略した内容が受け手側が補完出来て初めて「省略」という手法が有効になるわけで、本作のそれは単に説明不足と言わざるを得無い。

イグニスのそれも、プロンプトのそれも、レイヴスのそれも、全て唐突かつ必然性が無いのは、前後が語られてい無いからなのだと思う。

誤解を恐れずにいうなら、設定そのものは間違ってい無いと思う。

なぜならエンディングでは泣きそうになったから。終わりよければ全てよしでは無いけど、エンディングに泣ける要素がある、ということはそれは設定に良い要素があると言えるので。ようは語られ方なんだと思う。

 

それでも擁護派なのは・・・

ここまで酷評しておいて、擁護したいと思うのは、このゲームには別の魅力があるのです。戦闘もストーリーもクソなRPGなのに、別の魅力ってどういうこと?って思われるかもしれません。

しかももっというと、魅力どころかこの地平の先に今後のゲームの未来も見えるような気がするのです。そしてその部分について、私はFFを見捨てきれない部分でもあるのです。

というわけで、「褒める」部分は次回にまた更新したいと思います。