料理をはじめて最初にお世話になった最初の一冊
料理をはじめた当初はクックパッドなどのインターネットのレシピサイトをスマホで利用することが多くて、あまり紙媒体のレシピ本を使う気になれなかったのですが、ネット上は有象無象のレシピがあり、なんとなくモヤモヤした気分になっていました。
たとえば。同じ料理名でも微妙に調味料の量や食材や調理法などが違って気持ちが悪い感じ。大量のレシピの中で何を信じれば良いのか、寄る辺がないというか。単にそれらを参考にして作っても、料理が上達した感もなくて不満でした。
そこで出会ったのが、料理のきほん練習帳です。
この本は、レシピ通りにやれば、美味しく調理できる、が一つのコンセプトになっています。なるほど実際に作ってみると、初めて作る料理が自分でもびっくりするぐらいに美味しくできたのです。
この本から学んだことは、料理するときに重要なのは、調味料の量だけじゃなくて調理器具の大きさだったり、調理具材の量であったり、こうしたサイズ感みたいなものまできっちり指定されて初めてレシピになるのだと感じました。
逆に、量などの情報を欠いたレシピというのは、初心者が作るのには向いていない、というか、この調理器具でこれぐらいの具材の量でという肌感覚を身につけていかないと、料理は上手くなれないのだな。と。
でもこうしたレシピ本で作っているとやっぱりどこかいちいち工程を参照にしながら作るので、邪魔臭い部分もあります。もっと体系的にレシピを習得することはできないか。
体系的な和食づくりを目指すならこれ
そのときに出会ったのが、この割合で覚える和の基本です。
内容についてはタイトルの通り、醤油やみりんなどの調味料を割合ごとに覚えるタイプの料理本です。
まず、目次からしてひとめぼれです。
味の基本は1:1
1:1:1でバリエーション
1:1:8で煮物上手
1:1:10で乾物上手
旬の煮物は1:1:15
どんぶりはだしをきかせて7:5:3
ご飯物のおいしい割合
汁物のおいしい割合
つゆも手づくり1:1:7と1:1:5
割合早見表
このように単にレシピの羅列だけでなく、料理に応じたカテゴリーで目次されているのでわかりやすいのです。
無数にある和食のレシピ。集約するとこれらの割合ごとに種類わけされ、応用が効きやすいと言えます。
なるほど先に紹介した「料理のきほん練習帳」がレシピ丸ごと覚えてお気に入りのレシピを見つけるのが目的。
とするならば、この本は、むしろレシピを見なくても美味しい料理を作るための第一歩の本。と言えるかもしれません。
結局料理は調味料で決まる!?
最後にこの本を基に和食ばかり集中して作っていて気がついたことがあります。
和食というのは調味料の味で決まるのではないかということ。特に醤油。
ある日突然味があまり良くなくなったと思っていたら、醤油を安物に変えたからでした。和食って割と醤油をドバドバ使うから、余計と味が決まってしまうんですね。
とか思っていたら、こっそりこの本にもオススメの調味料が書いてありました。
というわけで料理上達の道は意外と調味料にこだわることかもしれません。