漫画における食や農を紹介するシリーズです。
今回は美味しんぼ第三巻の感想をお届けします。
第三巻も、ストーリー的には大きな展開はありません。1話完結の様々な食に関するウンチクが語られます。
寿司にステーキ、フレンチ、懐石、そば、ラーメン、お菓子。美味しんぼで語られる料理や食材は本当に豊富です。
美味しんぼ以降、食のウンチク漫画については、どうあがいても美味しんぼ出典みたいになってしまいますね。
今後のストーリー展開については、不安なところもあります。このままだと、いつネタが尽きてしまうか余計な心配をしてしまいます。
本記事作成時点で100巻を超えていることもあって、ある程度大きな展開も何回かあるのではないかと期待しています。
三巻で気になったストーリーです。
炭火の魔力
特筆すべきことはないが、炭火とガス焼きの違いについて賢くなれる。
一回出たキャラの再登場も。
和菓子の創意
究極のメニューづくりに一歩近づきます。
一応ストーリーの根幹もたまに回帰されるかのように触れられます。
土鍋の力
調理器具にも味が染み付いて行く。だから調理自体は、シンプルで。
料理のルール
それぞれ懐石料理、フランス料理。
型が決まっている。型を外していくのは、たとえ美味しくても場所をわきまえる。
海原雄山。単なる勝ち負けでなく、深いところまで踏み込んでいると思う。
浮浪者の辰さん再登場。
その手があったか。ケチな富豪をもてなすのにデパート試食コーナーを周る。
扱う食の振り幅が大きいのも魅力です。
美声の源。
誰しもソウルフードというものがある。
日本人だからといって日本料理のすべてが好きというわけではない。日本料理にもたくさんの地域性がある、なんなら家庭の違いもあって、幼少期を食べて過ごしたソレこそがソウルフードになるのだと気付かされる。
肉の旨味
肉の焼き方。
今となってはわりと当たり前になりつつあるかもしれない。数値でメイラード反応の温度や時間は精密にコントロールできるっぽい。
政治ネタ。
新聞記者であったことを思い出させる政治部と文化部の対決に。
あくまで、つまらない政策争いはつまらず、食を追求する姿が結果として成功に導かれる。
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