SDGsという言葉はご存知でしょうか?
SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。
少し前ですが,最近よく聞く言葉でもあります。
2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟国が
SDGs(持続可能な開発目標) 持続可能な開発のための2030アジェンダ | 外務省
目標が見やすくアイコン化されているのが印象的です。
誰も取り残されない世界を目指す
キャッチコピーですが,「誰も取り残されない」というのが,結構
SDGsは,ミレニアム開発計画の後継として設定されたもので
SDGsにおける農業の役割
持続可能な社会に向けて,貧困や飢餓,生物多様性などの環境問題 において農業の役割は大きいと考えます。今回はSDGsにおける農業の位置づ けをみていき たいと思います。
私がそこで感じたのは,大規模生産法人による食料生産というのが 持続可能でな いということを暗に示しているかのように,小規模農家への投資や 作物等の多様 性,遺伝資源の保持がターゲットとして位置づけられていました。
例えば以下の目標です。農業は,17の目標の様々な部分で関わり があるところ ですが,ここでは直接的に農業が位置づけられているのはこの目標 でしょう。
目標 2
飢餓に終止符を打ち、食糧の安定確保と栄養状態の改善を達成するとともに、持 続可能な農業を推進する
小規模農家の重要性
この目標については以下のように小規模農家の重要性が明記されて います。
• 世界で最も就業者が多い産業である農業は、現在の世界人口の4
0%に生計手段を提供しています。また、農村部の貧困世帯にとっては、農業が最 大の所得源かつ雇用源となっています。
• ほとんどが天水農業を営む全世界5億軒の小規模農家は、開発途上地域の大部分で消費される食料の80%程度を提供しています。小規模農家へ の投資は、最貧 層の食料安全保障と栄養状態を改善し、国内・世界市場向けの食料 生産を増大させる重要な手段です。
国連レベルの目標では,これほどまでに小規模農家の役割が位置づ
またSDGsにおいてて目標に対するターゲットとして,以下のよ
2030年までに、土地その他の生産資源、投入財、知識、金融サ
ービス、市場、お よび付加価値や非農業雇用の機会への平等なアクセスの確保などを 通じて、女 性、先住民族、小規模な家族経営の農家、牧畜家および漁師をはじ めとする、小 規模食糧生産者の農業生産性および所得を倍増させる。
特に気になったところは,やはり小規模農業者への投資がターゲッ
小規模農家への投資は、最貧層の食料安全保障と栄養状態を改善し
個人的には,以下のターゲットも気になるところです。
2020年までに、国内、地域、および国際レベルで適正に管理お
よび多様化された 種子・植物バンクなどを通じて、種子、栽培植物、飼育動物・家畜 、およびその 近縁野生種の遺伝的多様性を維持し、国際的合意に基づく遺伝資源 および伝統的 な関連知識の活用による便益へのアクセスおよび公正かつ公平な共 有を推進する。