深夜食堂第8話レポートです。
今回も愛とはなんぞや、っていうことが突きつけられる良回でした。
今回の主役は印刷会社社長の妻 富士子と、AV男優 エレクト大木です。大木は、作品世界において有名であるという設定です。
描かれるのはいろんな意味で大人のラブストーリーです。今回の主役の一方がAV男優ですから。
社長と社長令嬢がめしやを訪れます。
社長令嬢には秘密があり、過去にAVに出演していました。偶然にもその時共演した男優が、めしやへ来店、あの時の思い出が淡く蘇ります。
役者陣の演技は、過去と現在の微妙な関係性を表す難しい役所でしたが、素晴らしいものがありました。
AVに出る男優、女優も、当たり前ですが、それぞれの背景に人生模様がある。そんなことを感じさせられました。
「夫はいつも私に甘いのです」
このセリフが後半のある事実に効いていて、演出面でも構成が良くできていました。
そこらのドラマでしたら、本当に愛していたのは旦那ではなく、という安易な方向にいきがちですが、社長と社長令嬢の間に築かれた「他社には踏み込めない二人の領域」が実にうまく表現されていて、まさに大人な展開でした。
それだけに、最後の風間トオルさんのセリフが心に響くのは言うまでもありません。