Netflix の腹ペコフィルのグルメ旅を全エピソード見終わったので次は何にしようかと思っていると、関連動画で見つけたのが、「シェフのテーブル」です。
シェフのテーブルを視聴しようと思った理由は二つあります。
ひとつは、すでにシーズン化していることです。
現在、3シーズンまであるほか、フランス編という特別なシーズンまで公開されています。シーズン化されているということは、ある程度期待がもてそうでした。
こう言ったドキュメンタリーで3シーズンも出ている番組は他にはなさそうです。
もう一つは、制作がデヴィッド・ゲルブさんであることです。
この方は本ブログでも紹介した「二郎は鮨の夢を見る」の監督さんです。
とにかく美味しそうに撮られた「寿司」がとても印象に残っています。日本人監督ではおそらくこのようなドキュメンタリーは撮れないだろうなとも思いました。
この監督ならば、一定の面白さは保証されると考えました。
番組は、毎回世界最高峰の料理人にスポットを当て、その料理哲学や思想、人生を探るNetflixオリジナルのドキュメンタリー作品です。
1話目の主役は、マッシモ・ボットゥーラ。
イタリア・モデナのレストラン「オステリア・フランチェスカーナ」のオーナーです。
世界のベストレストラン3位に選ばれたとのことです。
結論から言うと面白かったです。
やはりここでも料理自体の美しさ、見せ方にはうっとりするとともに、一流の料理人の本質を探るインタビューに感心させられっぱなしでした。
自分自身も探求者でありたい、と強く感じさせられました。この鑑賞者に自己啓発的な影響を与えるあたり、プロフェッショナル仕事の流儀に近いものを感じました。よりアーティスティックなプロフェッショナルと言って良いでしょう。
まずは、何と言っても映像の美しさ。
前回までの、腹ペコフィルのグルメ旅でも映像の美しさは度々お伝えしてましたが、それはどちらかと言うとフィルが訪れる街の風景を捉えていたものです。
今回のシェフのテーブルでは、ズバリ料理そのものが美しいといえます。
今回はマッシモの作品は特に芸術性が高く、この映像美にとてもマッチしていたように思えました。
「おっと!レモンタルト落としちゃった」
「カモフラージュ」
など名前からして独創的な外観の料理が美しく切り取られ、
もはや食欲をそそる、というよりかは芸術品を見るような鑑賞態度を求められているようであります。
そして、インタビューの面白さです。
これも腹ペコフィルとの比較になりますが、フィルが旅に出て様々な料理や旅先で出会ったシェフや住民たちとの交流をコミカルにテンポ良く映していたのに対し、シェフのテーブルでは、ひとりの主人公について、インタビューを中心に深掘りしていきます。
じっくりなので、退屈するかと思いきや、やはり一流の人の話は面白い。
見ているうちにどんどんと引き込まれていきました。
話題も恋愛から仕事の哲学まで幅広いです。
特に今回は、伝統の再構築にチャレンジしてきたマッシモの姿勢にとても胸を打たれました。
というわけで、なかなか一本一本が見応えがあって面白そうなので引き続きレポートしていきたいと思います。