三児の父はスキマ時間でカルチャーライフ

仕事も趣味も育児も妥協しない。週末菜園家が、三児の子どもたちを育てながら、家事と仕事のスキマ時間を創って、映画や農業で心豊かな生活を送るブログ

《映画にみる食と農》フィルムノワールの傑作!チャイナタウン

今回紹介するのは、「チャイナタウン」

少し古い映画を紹介します。

1974年 131分 アメリカ のフィルム・ノワールの傑作です。

監督はロマン・ポランスキージャック・ニコルソン主演。

 

ロサンゼルスを舞台に、主人公である私立探偵ジェイク・ギテスが受けたある不倫調査をきっかけに、殺人事件・政治に振り回されながら、真実を追求する社会派サスペンスです。

サスペンスといいつつも、サスペンス部分はそんなに重要でなくて、権力や強大な政治の動き、そして運命に翻弄される虚無感を描いた作品であると言えます。

 

3行de感想

・鼻がいたーい!

・ショックなラストシーン

・重厚なストーリーだが、その話運びはやや退屈

 

・鼻がいたーい!

この映画では基本的に主人公のジャックニコルソンの受難に次ぐ受難が描かれます。

その中でも最大の受難はがこの鼻痛事件と言えるでしょう。面白いのは割と映画の序盤でこのシーンであるため、これ以降ジャックはガーゼ姿での登場です。。主人公がこのままの姿なのも珍しいのではないでしょうか?

 

・ショックなラストシーン

鼻痛シーンもショックですが、一方こちらもショッキングです。

というか、ラストシーンなこともあり、見た目のショックさもさることながら、

この映画自体のテーマ性を語っているという意味においても、心に突き刺さるシーンです。鳴らされ続けるクラクションは鑑賞後も観たものの胸になり続けます。

 

・重厚なストーリーだが、その話運びはやや退屈

サスペンスらしく、次々と新しい事実がわかっていくのですが、かなり淡々と描かれているので正直少し退屈しました。でもこの映画、サスペンスパートは大して重要じゃないのである程度仕方がないのかもしれません。

 

この映画における農業表現

テーマやストーリーは全く関係ないのですが、一応この映画にも農業が描かれています。

観た方なら分かりますが、それはオレンジ畑です。

主人公が真実を追い求めている中で、ダム建設に先んじて、オレンジ畑が買収されていたことがわかりました。

特筆すべきは、この時代においてはオレンジ畑も開発の対象。調べると日本で流通する外国産オレンジのほとんどは、カリフォルニア州っていうくらいオレンジの産地なのだそうです。オレンジ郡(オレンジ市)っていう自治体があるくらい。

とはいえ、経済の発展とともに、農地が開発されていくのは海外も同じということでしょうか。

 

オレンジ畑のシーンは乾燥しているのが映像から伝わってきました。

オレンジというのは高温乾燥に強い作物。ですからカリフォルニアでは、オレンジが盛んなんですね。いわゆる地中海式農業ですね。