美味しんぼ17巻の感想レポートをお送りします。
17巻は、これまで以上に海原雄山との対決、究極vs至高が描かれます。
いずれのエピソードも、これまでにあったような人情系のエピソードから海原雄山との対決に発展します。
新聞を通じた対決の枠組みが出来ているお陰で、対決が描かれやすくなっていると言えます。
うんちくと対決と人情が同時に描かれ、展開のひねりがあり、完成度が高いエピソードが多く収録されています。
餃子の春
最初は悩み相談から海原雄山との対決につながっていくトリッキーな構成。
中華料理では、水餃子が主流でニンニクもあまり使わない。水餃子は提供後時間が経つとべちゃつくので日本で焼き餃子に改良。
エイと鮫
今回もいつもの雰囲気のエピソードから雄山との戦いに発展。
親子で緑釉のお皿を使うという演出に少しほっこり。
鮫の体は機構的に体内にアンモニアを貯めるため、
日本で鮫を食べる地域は中国地方の山岳地域で食べられる。鮫は腐りにくい、半月くらい持つ。
代用ガム
強力粉を水で洗うとデンプンが溶けて、たんぱく質部分のグルテンが残ってそれがガムの代用に。
贅沢な献立
極上の贅沢とはお金を使うことではなく、もったいないの反対語。
海のマツタケご飯
食のミステリー系。
トコブシが初夏の湘南地方でとても美味しくなる。