三児の父はスキマ時間でカルチャーライフ

仕事も趣味も育児も妥協しない。週末菜園家が、三児の子どもたちを育てながら、家事と仕事のスキマ時間を創って、映画や農業で心豊かな生活を送るブログ

Netflix マインドハンターエピソード2までの感想。使い古されたテーマながら会話劇中心の良質なドラマ。

Netflix オリジナルシリーズのマインドハンター

 

シーズン1 のエピソード2つを観たので感想を。

デヴィッド•フィンチャーシリアルキラーの犯罪プロファイリングを扱った作品ということで、これは見逃せないと思いながら、何となく忙しい日が続き観れておらず、ようやくエピソード2つ観ることが出来ましたので、感想を。

 

 

まず、物語としてシリアルキラーが登場するにも関わらず、お話の進み方は、特にサスペンス性があるわけでもなく、淡々としています。なんなら会話劇と言ってもいいくらい、物語の展開は少ないです。

 

正直はじめの3、40分、、これこんな話だったんだと困惑するほどです。

これは殺人事件そのものよりも、「犯罪心理プロファイリング」という手法そのものに焦点を当てたドラマだったのです。

 

そうなると、「犯人探し」「先の読めない展開」といったこの手のジャンルに期待する要素が少ないので、肩透かしと言うとそう言う訳でもありません。デビッドフィンチャーらしく、会話劇やプロジェクトX的な展開を楽しむことが出来、そのあたりは流石だと言えます。

 

まず、会話劇。展開が少ないので、ともすれば退屈とも捉えられそうな会話シーンも、良く計算されてできています。

例えば主人公と恋人同士の会話。それ自体が、本作のテーマである「プロファイリング」のようになっていて、独特の緊張感があります。

また、エピソード1における恋人との「出身の話」や「現在の関係を問う話」が、後で効いてくるあたり、構成が上手くできていて、何度も見返して深読みしたくなります。

 

 

羊たちの沈黙」をはじめ、今では「当たり前」の存在になっているプロファイリング。使い古されたテーマながら、その黎明に焦点をとっているので逆に新鮮です。

 

たとえば、シリアルキラーなどの殺人者の行動や動機を理解することは諦められている感じ。彼らはあくまでイカれた存在。

犯罪プロファイリングを映画を通じて経験してきた私たちからすればこそ、、主人公が理解しようとすることは「正論」にも聞こえるのでしょう。

 

エピソード2までは、静かに展開してきました。

ここから大きな展開があるのか、今後も注目の一作です。