三児の父はスキマ時間でカルチャーライフ

仕事も趣味も育児も妥協しない。週末菜園家が、三児の子どもたちを育てながら、家事と仕事のスキマ時間を創って、映画や農業で心豊かな生活を送るブログ

2012-01-01から1年間の記事一覧

自民党政権になって農業政策は

選挙が終わりました。今回は自民党が政権を取ったことによる農林行政への影響について、考えてみたいと思います。 まず、民主党の目玉政策であった戸別所得補償はどうなるか?民主党の中では、子ども手当と並んでバラ撒きと批判の多いこの政策。 この政策が…

食の終焉

食の終焉 (2012/03/09) ポール・ロバーツ 商品詳細を見る 読みたい本リストに書いてあったので借りたこの本ですが、タイトルだけみたとき、徒に危機感をあおるようなタイプの本かと思って、読む前はすこし躊躇していたのですが、非常に読み応えのある良書で…

根粒菌について 2

マメ科の植物と共生して、窒素固定を行う根粒菌。これだけ聞くと農業への応用に可能性を感じますね。しかしながら現実はなかなか難しい課題があるようです。 ひとつにはそもそも田畑に根粒菌が存在している場合、根粒菌の接種の効果はいまひとつになるとい…

根粒菌について

今回は根粒菌を紹介してみたいと思います。 根粒菌、高校で生物を選択した方なら聞いたことのある名前でしょう。根粒菌はマメ科植物と共生する微生物です。どのように共生しているかというと、根粒菌は植物の根っこにちいさなコブのようなもの(=根粒)を…

限界集落の真実

限界集落の真実: 過疎の村は消えるか? (ちくま新書) (2012/01/05) 山下 祐介 商品詳細を見る この本で取り上げられる過疎の問題は、農業の分野と密接に関係しています。 限界集落と呼ばれるもののほとんどは、農業や林業が主な産業だからです。 ですから、…

科学報道についての雑感

ある科学ニュース取材の裏側を描いた、産経新聞の記事が話題になっています。 はじめは私も、「(記者は)凡人のプロだから専門知識はいらない。わかりやすい記事を書くために凡人こそ記者になればいい」という記者の姿勢に首をかしげました。読者のレベルに…

有機農業と遺伝子組み換え食品-明日の食卓-

有機農業と遺伝子組換え食品、という本を読んだので、感じたことをまとめておきます。 有機農業と遺伝子組換え食品 明日の食卓 (2011/06/28) 不明 商品詳細を見る この本は、有機農業と遺伝子組換え食品、という一般的に対立すると考えられるこれら二つの農…

農業技術の伝承

よくテレビなどをみていると,製造業などの分野において職人の技が特集されていたりするのを見ます。紹介される職人の作業は,長年の経験で培った技術や勘で語られたりします。ここで書いたことは農業の分野でもあてはまります。 農業の分野においては後継…

マツタケ減少のなぜ。

さて、前回マツタケが微生物であること、キノコになることができるマツタケが激減していることをお話ししました。 それは何故か? 松林の環境が変わったからです。 「里山」という言葉をご存知でしょうか? 里山(さとやま)とは、集落、人里に隣接した結果…

マツタケは微生物?

今回は微生物シリーズ第2弾です。前回は放線菌という少しなじみの薄い菌だったので,今回はもう少し身近なところで松茸を紹介します。 まず,そもそも松茸って微生物なの?って人がいるかもしれません。たしかに目で見て,手に取ることができる松茸は小さく…

植物工場プロジェクト解散

植物工場事業を廃止 シーシーエス、収穫量下回る フェアリーエンジェルの植物工場プロジェクト解散のニュースは,私にとって結構衝撃でした。 数年前から植物工場はかなり注目されており,特にフェアリーエンジェルはメディアにも取り上げられていました。そ…