三児の父はスキマ時間でカルチャーライフ

仕事も趣味も育児も妥協しない。週末菜園家が、三児の子どもたちを育てながら、家事と仕事のスキマ時間を創って、映画や農業で心豊かな生活を送るブログ

新規就農について 1

農業

 今回からは新規就農特集として,私が新規就農者の方々に触れたり,本で調べたりする中で,感じたことをシリーズ的にまとめていきたいと思います。

 

 まず,第1回目は,「新規就農っていってもどんな農業を目指すのかが大事」って話です。

これから新規就農を目指す方にとって最も重要なことは,自分がどういう農業をしたいのか明確にしていることです。お話を伺っていると就農を希望する理由は「ビジネスになると思った」「田舎暮らしをしたい」とか結構人それぞれです。一番いけないのがただ漠然と農業というものにあこがれて就農するパターンです。農業にあこがれてもらうことは大変良いことなのですが,就農パターンによって準備すべき方向性が全然違ったりするので,中途半端な気持ちで就農すると大概痛い目にあいます。

 では,一体どんなパターンがあるのか?農業っていっても稲作もあれば野菜作もある。もちろん畜産なども農業の一経営体ですし,農畜複合の経営形態もあります。

 多くの就農者は,稲作は収益性が低いので,野菜農家を目指す人が多いかとは思いますが,野菜の中でも,一品目を大量生産するのか,多品目の野菜をするのか,植物工場や施設園芸のような集約性の高い農業を目指すのか,露地で有機野菜にチャレンジするのかなど同じ野菜でも就農のパターンは様々です。最近では,自らは農業です体験農園という形で消費者に農業を体験してもらう,という農地の活用を目指す場合もありさらに多様化しているといえるでしょう。

 

 そして、就農パターンが変われば準備も変わります。集約的な施設園芸を目指すのであれば設備投資のための潤沢な自己資金が必要になるし,有機農業を目指すのであればまわりが農薬使っていないような土地,有機農業に理解のある地域を探さないといけません。作目によって作業時間も全然違います。なすやトマトの果菜類は手間が要りますし、イモ系はある程度放任です。

 また,地域によっては土地や気候が合わなかったりします。販売先をレストランとの契約や直売とかを目指すのであればどうしても,都市近郊の農地でないと出荷や配達に苦労します。

 

 新規就農というとどこか牧歌的なイメージがあるのか,身ひとつと鍬があれば本人の努力次第でなんとかなるという感じで就農を目指す方もお見かけします・・・。

 綿密な計画とまではいかなくてもどんな農業を志向するのか,それに必要な準備について情報収集が必要になるであろうと思います。