三児の父はスキマ時間でカルチャーライフ

仕事も趣味も育児も妥協しない。週末菜園家が、三児の子どもたちを育てながら、家事と仕事のスキマ時間を創って、映画や農業で心豊かな生活を送るブログ

農産物にもマーケティングが必要

今日は有機野菜は高く売れるのか?という話です。

 
最近結構都市部では、オーガニックなどこだわりの野菜を扱った八百屋さんが増えている印象ですが、結構どこも良いお値段します。
普通にイオンの倍くらいの価格はします。
庶民の私にとっては申し訳程度に葉物野菜を買うことが多いのですが、これって他の一般のお客さんは買うのかこれ?
というレベルです。
 
新規就農者さんは小規模経営から始まることから、また直売志向が高いことから、有機栽培を志す方が多いです。
しかし、いまや、有機栽培というだけで売れる時代ではありません。
農家が自分で価格設定し、自分の名前を出して売るいわゆる農産物直売所などでは、やっぱり価格競争となることが多く、200円の有機野菜にんじんを、100円のにんじんの横で売ってもほとんど売れません。
価格競争では、一般野菜との価格差はせいぜい1.2〜1.5倍以内といったところでしょうか。
 
1.2倍程度では生産に手間暇がかかり収量も落ちてしまう有機野菜は採算があいません。
 
それでは、有機野菜っていうのは戦略としてイケてないのでしょうか。
 
 
それも一概にはそうはいえません。
というか、有機野菜は高く売れるかどうかという質問設定自体がほんとうはおかしくて、何を売るか、よりも、どう売るかが重要なのです。
 
 
先の農産物直売所の例でいえば
そこに来るお客さんは、有機野菜を買わないのではなく、安全とかおいしいよりも野菜の購買する判断基準として値段を選択しているということなのです。
 
つまり
誰に?
どこで?
どうやって?
売るかといった視点で売り込まないと失敗します。
 
有機野菜を選択的に購入するという層は比較的購買力のある層だと考えられますし、そういった層が集まる場所で売る必要あると思いますし、
旬で新鮮な野菜が安価で買える農産物直売所では、条件が悪いとも思います.
そもそも有機野菜なんかは小売するよりも、こだわり野菜を積極的に利用するイタリアンの方が引き合いがあるかもしれない。
 
物を売るということは、基本的にはマーケティング的な観点というのは実際必要で、そこが今の農業に欠けているところです。なにかこう、行政支援策にしても、供給側視点で進んでいるところが多く感じます。