三児の父はスキマ時間でカルチャーライフ

仕事も趣味も育児も妥協しない。週末菜園家が、三児の子どもたちを育てながら、家事と仕事のスキマ時間を創って、映画や農業で心豊かな生活を送るブログ

ベランダ菜園はじめましたー支柱をする理由

今日からベランダ菜園はじめました

。農業関係の仕事に就いている限りは野菜の栽培をちょっとでも経験しておこうと思いまして。
せっかくなのでこれまで学んだことを活かしつつ楽しく学びながら出来たら良いかな、と思っております。
 
さて、今回ワタクシが栽培しようとしている野菜は以下の4種類です。
三月からぼちぼちとコンテナなどの準備を進めてきて、ようやく定植。
いきなり果菜もの4種類ですが、うまくいくかな。
 
トマト
ミニトマト

加茂なす

伏見甘長とうがらし

 

今回の園芸コラム

園芸コラムでは、毎回園芸作業で気になったことを調べて報告しようと思います。
今日は支柱についてです。支柱は今回の作業でも仮支柱として立てました。
これは何故でしょうか?
直接的な理由としては大きな植物の体や実を支えるためです。
でも、みなさん自然を振り返ってみてください。実をつける植物はたくさんあれど、どれも支柱など必要とせずにそだってますよね。どうしてトマトやナスは支柱で育てるのでしょう。
これは栽培されている野菜というのは、野生で育つことより「人の手で育てる」ことを前提として品種改良されているからです。
たとえばトマトというのは、その品種改良の中でより背が高く、より大きな実となるように変えられてきました。当然実が大きくなれば植物は自分で体を支えることが出来ないので、ヘタレてしまいますが、そこを支柱で支えているわけです。
言い換えれば支柱で支えることを前提として、人間にとって都合のよい特徴を伸ばして品種改良してきた、ということなのです。
 
このことはトマトの原種を遡ると良く分かります。
トマトの祖先は南米出身ですが、実は背が低いです。さらに原種はミニ(マイクロ)トマトです。考えてみれば当然かもしれません、野生では当然支柱などありませんので、背が高くて、実が大きくすることが出来ないのですね。
この原種の特徴に近いような品種もあります。
実は今回育てているミニトマト「マンマミーア」というらしいのですが、ずぼら人間向けということで、自然に近い形で支柱を立てずに育てるという品種です。これも原種に近い性質のものと思われます。

また、加工用トマトなんかも、栽培品種であっても「心止まり性」といって背が高くなる前に一定で止まる品種もあります。その場合、支柱を使わずに地を這わせるような形で栽培します。成長がとまるので収穫期間が短くなってしまうのですが、放任でそだてられるので加工用みたく、形はともかく多量に収穫しようと思ったらこのような品種が適しています。
そういう意味でミニトマトの方が栽培の難易度が低いと言われているのは、ミニトマトが野生種の形質が残っている=野生でも育てられるくらいに簡単と説明できるのではないかと思いました。
 
このように支柱一つにとってもこれまで人類が発展させてきた農業栽培技術をかいまみられるし、それがすべてではない、と気付かされたのでした。