美味しんぼ7巻の感想レポートです。
7巻は、トマトや豆腐などについて、いつも以上にうんちくが洗練された回でした。
国際目玉焼き学会などといった今までにない感じのエピソードや、シリーズ初の1話完結でないエピソードの導入など、結構読み応えのある一冊でした。
形だけの有機農法批判など、「食べる」ことだけでなく、食材を作ることについても幅広く取材されています。広く料理を勉強する人の教科書のような一冊になると改めて感じました。
ただし、マンガ用にある程度強調されているので、あくまで導入として読んだほうが良いとも感じます。
大地の赤
雄山に対して、反撃する珍しい回。
永田農法のトマトについて学べます。
氷菓と恋
アイスクリームを日本刀で切って断面の構造をみるというのが斬新。
茶人といちご
茶道の精神性を学べる良回。
自分の真心をお茶でもてなそうとするのが茶道。作法も茶道具も心ばえ。
手先の美
握り方の美しさを写真を通じて表現するのに感心。
大豆とにがり
豆腐について学ぶにはこのエピソードが一番
天然の魚
久しぶりの対決もの。魚も日焼けする。
黄身と白身
意外と奥が深い目玉焼きの世界。サニーサイドアップとターンオーバー。
ボクサーの苦しみ
人情もの。豆知識は控えめ、野菜のフルコース試してみたい。