映画にみる食と農シリーズ。今回は主人公の役どころが農家ということで,「ウルトラミラクルラブストーリー」を視聴しました。
タイトルの感じからしてあまり、農っぽくありませんが、農業の現場ならではのシーンが満
非常に分かりづらい映画ですが、とにかくシュールな画作りと松山ケン
以下ネタばれ有り。
青森県の発達障害がある農家・水木陽人(松山ケンイチ)が交通事故で彼氏を亡くしたことをきっかけに東京から青森にやってきた幼稚園の町子先生(麻生久美子)に一目ぼれ。
陽人は人とのコミュニケーションに難があります。はじめは陽人の取る強引な行動に町子先生は、ドン引きして,まともに相手をし
冒頭のあらすじだけでも何の映画か分かりづらいですが,
見終わった直後は,開いた口がポカンとなる感
しかし駄作かと言われるとそうとも言えなくて,農業の現場を活か
冒頭は正直,見続けるのがわりと苦痛になるレベルではありました 。
まず,本作の特徴ともいえますが,なんと全編津軽弁。最初テレビ
邦画はな んとなく聞こえたら脳内で補完できますが,さすがに津軽弁の
とはいえ、津軽弁ならではのギャグも用意されているほか,陽人が津軽弁であ
そう思うと,この全編津軽弁というのは,わりと効果的であったよ
飲み込みづらい陽人のキャラだが、後半にいくにつれ愛着も
この映画、陽人が発達障害であることは、中盤あたりにいたるまで
なので冒頭のふるまい寄行は、デフォルメされたキャラなのかどうか
特に、最初の農作業シーンでは,芋虫をとるのに,途中でむしゃくし
「他のヒトと違う脳」のくだりはもっと先に示しておいて良かったのではないかとおもい ます。
でも屈託がないというか,純粋に町子先生を想う気持ちというのが
陽人が、町子先生,町子先生と繰り返すあたりは,結構クセになります。
青森の農家という設定だけあって,農業的な見所は結構満載でした 。
冒頭,これは本作のメインストーリーの根幹となる要素ですが
あとは軽トラックを使っての行商,一面のたんぼ,農協の様子,牛
農風景の様子が映画内での時間経過の表現にも一役買っていたよう
ちなみに陽人がつくるじゃがいもが小さいというくだりはあります
こういった農業表現が本作ならではのヘンテコな設定と妙にマッチ し,シュール な魅力につながっていたと想います。
たとえば,キャベツと一体化になって,陽人が,頭以外全部土に埋まって,キ
一方で,シュールな中に結構きつい画が、ギャグなのかなんなのか分
まずはあの農薬をまるでシャワーを浴びるがごとく全身にかけまく
ちょっとさすがにシュールを通り越して,観てるこちらまで気分が
死んだ町子先生の彼氏の首無し遺体が急に登場して普通にしゃべるってい
ヘンテコだけど語るべきポイントが多い怪作
こういうのが面白いかといわれると,大手を振って評価できないの
観てる間はへんなストーリーだし,間延びするシーンも多かったけ
ヘンテコだけど語る内容の多い観る価値のある映画でした。