美味しんぼ9巻感想レポートです。
美味しんぼは基本1話完結ですが、8巻くらいから、各エピソードが2話、3話とまたぐようになってきました。
漫画では良くある展開ですね。
美味しんぼ9巻の特徴としては、いつもの料理や食材に関するうんちくは少し息を潜めて、ストーリー重視のものが多く感じました。
飲茶の回では、どう中国の副主席をもてなすか、究極の冷やし中華の作り方など一話完結では表現できないプロジェクト感が出ていてよかったと思います。
また単に料理の美味しさを表現するのではなく、食材の高級さや豪華さにとらわれない食の本質を追求するというのが色濃く出ている巻だった気もします。
2話のSALT PEANUTSでは、ジャズ喫茶を舞台におつまみとしてのピーナッツ料理というだけでなく、ジャズ喫茶の雰囲気の中で味わうことの至福さが表現されていたし、4話の鮎のふるさとや6話の2代目の腕など、単なる料理技術の向上では捉えられない料理人としての心構えみたいなものが表現されていて良かったです。
ヤムチャ
海原雄山。最後士郎をみる眼差しが印象的。やはり、心では認めているのだろうか。
SALT PEANUTS
ジャズの名曲に合わせた台詞回しが面白い。
愛の納豆
関西人は納豆嫌いという有名な話。納豆うんちくが豊富です。
鮎のふるさと
最高の食材、最高の技術だけでなくふるさとの味というのが、人の心を動かす料理。
ここでは雄山の言うことに歩がある。
スープと麺
冷やし中華ってたまに無性に食べたくなりますよね。
中華なのだから中華の調味料を使った方が味に深みが出ると、本当かな。
二代目の腕
先代を越えるために、別の食べ物で客にかかった魔法を一度解くというのは面白い発想。