三児の父はスキマ時間でカルチャーライフ

仕事も趣味も育児も妥協しない。週末菜園家が、三児の子どもたちを育てながら、家事と仕事のスキマ時間を創って、映画や農業で心豊かな生活を送るブログ

京野菜が美味しい理由、その歴史と背景に迫る。

賀茂なす九条ねぎ,堀川ごぼう
古都京都を代表する食材として有名な京野菜です。
 
京野菜京料理に欠かせないものとなっていますが,何がそのブランド価値を 高めてきたのでしょうか?
今回は京野菜のブランドのなりたちを紹介したいと思います。
 

京野菜の特徴とは?


京野菜の価値を,一言で言い表すことは難しいです。
何故なら,平安京以来1,200年の歴史の積重ねの中で育まれてきたものだ からです。これらは京野菜に限ったことでは無いかもしれません。

京野菜の特徴といえば,その種類です。
個性的な形で多種多様な京野菜があります。
絶滅したものも含め37種類ありますが,それは他都市の伝統野菜と比べて も,多いと言われています。
 
京都というのは,古くから都がありましたので,朝廷に献上するため,全国か ら多種多様な野菜が集められてきました。そこで個性豊かな伝統野菜が作られる ようになりました。

聖護院大根は,それが丸くて大きいのが特徴となっていますが,元々は尾張名 古屋の長大根だったという説があります。京都に持ち込まれたものの,土の層が 浅いので, 栽培しているうちに大根が長くならず丸くなっていった。京都の気候風土に合わせて改良されていき,いまの形があるのです。

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↑大きくて丸い形が特徴の聖護院だいこん

 

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瓢箪の形が特徴的な鹿ケ谷かぼちゃ

 



京野菜が美味しいといわれる理由


まず,第一に盆地で四季の変化がはっきりしていること。

農作物というのは温 度の変化に敏感で,例えば,京都は山に囲まれている盆地なので朝晩の気温差が 激しく,そのことは良質な野菜づくりにつながります。
また,京都の冬は底冷えするので,ぎゅっと甘味が野菜にのります


第2に肥沃な土地。


京都には,桂川と鴨川というふたつの大きな河が流れています。その二つの河の 合流地点では,山から流れてきた栄養たっぷりな土が流れ込み,栽培に適した土 となります。


第3に都市と生産地が近いこと

これは二つの意味でおいしい野菜につながります。
ひとつは人糞。都市住民が密集して暮らす中で排出される人糞は農地においては 立派な肥料になります。良質な肥料が絶えず供給される環境にあったのですね。

もうひとつはコミュニケーション。
生産者と都市が近いので,京都には農家自らが住民や料亭に販売する文化があり ます。特に農家が大八車という台車に野菜をのせて市街地で野菜を売り歩く行 商,所謂「振り売り」は京都の特徴的な販売方法です。現在は台車ではなく,軽 トラのようです。
実際に食べる人の声が直接生産者に届くので,それが生産者にとっての励みにな り,時に反省の材料となり,おいしい野菜を探求するモチベーションへとつなが るのです。


こういったさまざまな理由で,京野菜という確固たる品質が確立していったと いえます。

しかしながら,実はそんな京野菜も存亡の危機に瀕していた時代があります。
高品質な京野菜はなぜ存亡の危機を向かえ,それをどう乗り越えていったのか, 続きは次回に紹介したいと思います。