腹ペコフィルのグルメ旅。
第3回はイスラエルの都市テルアビブです。
バンコク、サイゴンとアジアの二都市が続いたので、少し都市の雰囲気が変わります。
やはり中東の国というところで、砂漠っぽい雰囲気がありました。
食文化の坩堝 イスラエル
イスラエルといえば、やはりパレスチナ問題から想像されるように、宗教対立のイメージがあります。キリスト教、ユダヤ教、イスラム教の聖地エルサレム。
宗教は分断されていたとしても、食文化だけは、全てを受け入れ、融合し新たな食文化を作る。そんな食の懐の深さを、今回の腹ペコフィルでは、見せてもらえたような気がしました。
というのも、イスラエル料理といってもあまり正直ピンとこないところですが、登場する料理全てが、近隣諸外国の影響を受けていると説明されるのがほとんどだったのです。純粋なイスラエル料理はせず、多様な文化が詰まっているのです。
例えば、以下の通りでどれも本当に美味しそう。
映像で見る感じ、日本でも十分通用しそうだと思った。
シャクシュカ 香辛料入りのトマトソースに卵を落とした料理、元々はリビアの料理
シャワルマ ラム肉のクラブサンドも美味しそう。
フムス 中東全域の料理、フールはエジプト、固茹で卵はユダヤの特色、イエメン由来の食材も。まさに食材の坩堝のような食べ物。
政治の話もフィル流で軽快に
なんとなく、やはりこの国では政治情勢の話は禁句の雰囲気。
しかしながら、イスラエルにある400を超えるビーガンレストラン。
ビーガンになれば政治以外の話をできるとのことです。
こんな食の多様性こそが平和への希望であるような気さえします。
それをさらりと示唆してくれるのが腹ペコフィル流です。
やや重苦しいことを書きましたが、そこはフィル。実際の番組では、いつものように軽快に、どんどんと料理が出てきます。そのテンポは良く、ドキュメンタリーですが飽きることなく楽しめました。
それだけ紹介すべき料理が多いということですかね。
今回はユダヤ人の気質をネタにすることが多かったです。
自分自身が、ユダヤ人であるからでしょうか。いつも以上にフィルも饒舌でしたし。
農業の話題も結構出ます
またイスラエルは、都市と砂漠のイメージがありますが、農業の話も結構出てきました。みずみずしいイメージの野菜料理もたくさん登場しました。
ミハル・アンスキー スローフード運動の立役者 パレスチナの農業から学んだとのこと。
カリフォルニアのような気候風土の聖地ガリラヤで営まれる有機農場。
繰り返しになりますが、本当に食の坩堝になっているんだろうなと。
今までのエピソードで一番言ってみたい都市になったかもです。