食戟のソーマは、原作 附田祐斗、作画は佐伯俊のグルメ漫画で、週刊少年ジャンプにて連載中。単行本は現在28巻まで刊行されている人気作です。
今回は記念すべき初食戟にして、水戸郁魅との直接対決でした。
水戸が提供する超高級高品質な国産和牛にどのように対抗するかというのが、今回の最大のテーマでありました。
前回の試作段階で、シャリピアンステーキ丼というアイデア自体はすでに開発されていましたが、丼物研究会の小西先輩同様これだけで勝てるのか、という問いに見事に見事に応えました。
何と言ってもミソは、シャリピアンステーキのご飯に梅肉を使っていたということ。
確かにこってり柔らかな肉にさっぱりとした梅肉ご飯は合いそう!
しかも前回までの、肉料理対決への軽いミスリードを加えつつのご飯への工夫はよくできた構成だと感じました。
肉魅ちゃんのロティ丼も華やかで十分に美味しそうでした。っていうかアニメでは満場一致で創真が勝利していましたが、実際に食べたら賛否は別れるのではないでしょうか?
しかしながら、創真が勝つことに丼物は一碗で完結させるという明快なロジックが付されているので、視聴者の誰もが納得感を持って、この勝利を見届けたことと思います。
このシリーズはこの、グルメ対決ものとしての意外性の部分に割と納得感を持たせ、しかも単に材料や既存の料理レシピにこだわらず、読者に作ってみたいと思わせる力にあいかわらず脱帽しました。