Netflixオリジナル ドキュメンタリーの感想レポート。
今回は最近配信開始されたオリジナルシリーズ「アグリー デリシャス 極上の食物語」第5話の内容をお届けします。
春になり暖かくなるこの季節。もうすぐBBQ日和が続きそうです。
日本でバーベキューといえば、みんなで河原に集まって、炭火で肉や野菜を焼く。
家族や仲間との一種のイベント的位置付けです。
今回のアグリーデリシャス では、バーベキューとは一体何なのか?その答えを求め、世界各国のBBQ的なものを探求します。もはやアグリーデリシャスのお得意のパターンです(大体答えは出ません。)
アメリカのBBQというと、日本のそれとは全く規模感が異なります。
何と言っても豚をそのまま焼くわけですから。
しかしながら、その調理法や提供スタイルは地域によって様々です。
肉はほぐした肉にしたり、ステーキの状態で出したり。
アメリカらしいのは、BBQを調理するものは「俺の方が・・・」という言い方でなく「・・がオレ流だ」という言い方をするようで、興味深かったです。
互いの優劣をつけるのでなく、それぞれのやり方を批判することなく自分のスタンスを主張する。素晴らしいことだと思います。
日本ではBBQは一種イベント的と言いましたが、アメリカではその調理そのものにスポットが当てられているようです。BBQの調理をする人のことをピットマスターと呼ぶほどです。
では、何の調理を持ってBBQとみなすのか。
炭や薪などの直火で肉をじっくり焼くのがBBQなのか。
それでは北京ダックは?韓国風焼肉は?日本の焼き鳥は?世界を巡ります。
どの料理もめちゃめちゃ美味しいそう。
特に東京の焼き鳥屋「まさ吉」が紹介されていて、デビット・チャンも太鼓判でした。
備長炭の薫香を絡ませるのが、私の仕事だと、まさ吉の主人は言います。
また、コペンハーゲンのレストランのノーマも紹介されており、
炭と一緒にトウヒの枝なども一緒に燃やし、肉に風味をつけるというのも非常に興味深かったです。
バーベキューの定義は別にして、BBQ、という3文字で表せる表現の中に様々な調理のあり方があるということ自体に料理の奥深さを感じさせる、良いエピソードだったと思います。