デッドプール2がレンタルが開始されています。
デッドプールは、マーベルコミックスのヒーローですが、アメコミの中ではかなり異端の存在です。映画の途中で「この脚本良くないよね」とメタ発言をしたり、観客に向かって話しかけるいわゆる第四の壁を越えるキャラクターです。
不死身の設定と軽口や小気味が良いアクションと相まって、前作では肩の力を抜いてみれる、それでいてちょっとした感動もある傑作でした。
本作では特に映画ネタがとても多くて、元ネタ分からないのもありましたが、あまり気にはならなかったです。
今回敵役であるジョシュ・ブローリンを指して、サノスと呼びかけるのには笑いました。
レーベルの枠を超えてあらゆることをネタにする精神はデッドプールの特長です。
また、意外なのがストーリーが骨太でたるのと。前作では、ラブストーリー、今作では差別や家族愛といった具合に、毎作テーマ性を持たせているのも特徴です。
しょうもないギャグの連発だからこそ、語られるテーマも変に感傷的にならずに飲み込めます。
前作との比較でいくと、笑いやギャグの頻度は今作の方が多いですが、前作の方がネタ的には面白かったですかね。
特にあのコロッサスやウォーヘッドとのかけあいのような爆発力が今作には無かったかなー。
この辺りは完全に個人の感想ですが。
今回全般的に仲間とのやり取りが薄めなのも残念でしたかね(前作で語ってるからかもしれませんが)
やや辛口な書きぶりでしたが、アメコミ乱作でマンネリも危惧されるなか、R15のヒーローものとして安心してみられる良作だったと思います。