今日は子どもたちの農業体験-稲刈りからの脱穀、もみすり体験-に参加しました。脱穀は、稲穂からもみ(要はお米の粒々の部分)を取る作業。稲穂と言えば「実るほどこうべを垂れる稲穂かな」。成長するほど謙虚になれよ、ってことで実に日本人好みの格言だと思います。ビバ!瑞穂の国、日本。
さて、「脱粒性」ってご存知でしょうか?稲も、もとを辿れば雑草です。どれくらい辿るかというと、農耕の起源とされる一万年前!?
雑草時代の稲の場合、もみの部分は、それはもうポロポロポロポロ落ちてたそうです。それはそうでしょう、もみは次世代に子孫を残すためのものですから。もみ=種は簡単に落ちるようになっているのです。ポロポロ落ちる特性を脱粒性というわけですが、人間は、稲を栽培して、なるべく脱粒性の無い品種を育てて来たのです。自然の摂理に反して農業をつくりあげる人間、すごい。
今日の脱穀体験。まずは自分の手でもみを取ってみました。稲からもみを外すのに難しくは無いけど少し固い感じ、なるほどこれが脱粒性がなくなっているということか。次に足踏み脱穀機にかけてみる。束になった稲穂をクギみたいのがいっぱいついたドラムに突っ込むと、パチーンと弾けるように、稲穂からもみが取れました。
これまでヒトの手によって、体から離れることを許されなかった、もみたちがまるで自由を手にした歓喜の踊りのように弾けまわっていたのでした。