菜園の参考にしているYouTubeチャンネルがあります。塚原農園さんです。茨城県の農家で家庭菜園向けの栽培レクチャーを毎日YouTubeで発信されています。作業内容をひとつひとつ丁寧かつ具体的に説明されるので初心者にもわかりやすいです。たとえば、支柱の立て方ひとつとっても動作一つ一つに対して解説しながら説明してくれます。また栽培方法だけでなく、時折挟まれる野菜の食べ方の話はおいしそうに話されるし、ヤングコーンの収穫や間引き菜の楽しみなど農家ならではのお話はとても興味深いです。栽培の説明の途中に、ふと気づいたかのように「風が気持ちいいですね」といった具合に現地の空気感みたいなのも伝えてくれるので、親しみも沸きます。というわけで、すっかりファンになって毎日楽しみになっています。
さて、先日12日から13日にかけて猛威をふるった台風19号ですが、塚原農園さんも、農作物被害に見舞われ、そのことを発信されていました。発信の様子は基本的にはいつもと同じように淡々とした説明でしたが、一生懸命育てられた野菜たちが全滅になっているのを見て、さすがに気落ちされていました。私も配信で成長過程を見てきた白菜やキャベツが収穫できなくなったと聞いて心を痛みました。それでも最後には、「命ある限り、前向きに頑張っていきたい」とおっしゃられており、なんだか逆にこちらが勇気付けられました。
農業というのは自然の恵みに活かされてなんぼな一方で自然の脅威に怯えることになる、あらがうでも避けるでもなく、自然に寄り添っていく、そんなことをこの塚原農園さんから学んだ気がします。
塚原農園さんはじめ台風被災にあわれた方に改めてお見舞い申し上げます。