うどん出汁、肉まん・豚まん、卵焼き・出汁巻き卵。日本列島東西を分かつ食文化というのはたくさんあります。
実は野菜の世界にもそんな野菜があるのです。
それはアブラナ科のかぶらです。
スープや漬物など多用途で使えるかぶら、南北に長い日本では、気候風土にあったいろんな品種が作られて来ました。その数なんと80種類。
そんなかぶらを、東と西を分けるのは、愛知、岐阜、福井を結ぶ線です。その境界線のことをかぶらラインといいます。
東の代表格は石川県の伝統野菜 金沢青かぶや長野県の野沢菜があります。
一方、西では、大阪の天王寺かぶや京都の千枚漬けで有名な聖護院かぶがあります。それぞれそのルーツに違いがあり、東はヨーロッパ経由で伝来した品種、西は中国経由で伝来したもので別々の系統であるとされています。
実は見た目では系統が判別しにくいのですが、たとえば野沢菜の起源は天王寺かぶや聖護院かぶと言われることもありますが、このルーツの違いから別々の品種だろうと言われています。
地理トークする時にかぶらラインや地元のかぶら自慢を加えてはいかがでしょうか?