三児の父はスキマ時間でカルチャーライフ

仕事も趣味も育児も妥協しない。週末菜園家が、三児の子どもたちを育てながら、家事と仕事のスキマ時間を創って、映画や農業で心豊かな生活を送るブログ

《園芸コラム》夏野菜植え付けの時期 ー GWが一番良い理由

 

いやー,やっぱりGW過ぎると暑くなってきましたね。
最近は春がなくなって,冬を過ぎたらすぐに夏になる,なんて言ったりもします。

私は出勤時にスーツを着用していますが,アウターを着なくなったのは,やはりGW明けてからでしょうか。4月中はネクタイも締めていましたけど,今はもう,ノーネクタイ。
クールビズですね。

 

4月も暖かい日は,暖かいんですけど,朝,晩となるとまだ寒さが残る感じです。
特に今年の春は,寒い日が多かったように思います。だから,4月のころはまだ春物のアウターが欲しい気温でした。だから,朝と晩の通勤時だけは春物のアウターを着て出勤していました。
昼間が暖かいからといって,油断していると,晩に思いがけず寒い思いをしてしまいます。
特に仕事でオフィスにこもっていると,浦島太郎状態です。

 

というわけで4月は,体調管理が難しい季節でもあります。

 

実はこれまでの話,野菜づくりにも全部あてはまることなんです。

 

夏野菜GW明けから本格化する理由

 

現在,夏野菜の栽培が本格化しています。
実は夏野菜の苗を畑に植える時期というのは,GW頃が良いといわれています。
私も今年はGWに,トマト,ナス,トウモロコシ,キュウリ,枝豆などなどを植えました。
毎年,GWはお出かけと畑仕事と大忙しなのですが,今年は例の感染症の影響で自粛ムードなこともあって,ゆっくりと畑仕事に汗を流すことができました。
子どもたちも,水やりがんばる!とやる気になっています。

 

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農家の方も,GWは農作業に忙しいので,休み無しで働いておられる方が多いです。

 

なぜGWなんでしょうか?
4月ではダメなんでしょうか? 
4月に植えれば,多少GWに余裕が出るのではないか。そんなことを思います。

でも,みなさんの4月の服装を思い出してみてください。
まだまだ,4月は朝・晩は冷え込むので通勤時はアウターを着用するというお話をしました。


野菜にとっても,同じなんです。


夏野菜は,その名のとおり夏の野菜です。暑いのを好みます。
夏野菜にとって心地が良いのは15℃~30℃の間です。
朝,晩が冷え込むと夏野菜だって体調を崩してしまいます。丸裸ですから。

 

プロは4月に温室育ちにする

 

なので,プロの農家が育てる場合は,ビニールハウスやビニールトンネルなどの屋内のような環境で育てます。春の寒い風から身を守ってあげる必要があるのです。
特に野菜は,人間以上に温度に敏感です。春の遅霜などにあたってしまいますと,かよわい幼児のような苗では,そのまま死んでしまうことだってあるのです。
ですから,人間以上に過保護にしてあげる必要があります。

 

難しいのは,日中です。
今年もそうでしたが,春も下旬になると,朝晩の寒暖差が激しくなってきます。
そう,日中も暑くなるのです。我々も日中はジャケットを脱ぐ日だってあります。

ビニールハウスで育てていると日中の温度が高温になることがあります。
今度は逆に暑すぎる心配をする必要が出てくるのです。

野菜も人間と同じようにジャケットを脱ぐ,つまりは,ビニールをはぐ必要が出てきます。当然夜になると,また寒くなってくるので,ビニールをかぶせたり,外したりできるようにします。ビニールハウスの仕組みとして,ビニールを巻き上げる形で,ハウスに外の空気を入れてあげられるようになっています。

 

とはいえ,そのビニールの開け閉めは,毎日しないといけません。


野菜は自分でジャケットを脱げないので,農家がしないといけないのです。
だから,4月は温度管理が難しいですし,趣味の範囲で菜園をしている私では,毎日の開け閉めが出来ない4月の野菜の栽培は難しいのです。


これがGWまで日が進むと安心です。
GWになると,朝でもそこそこ暖かくなります。アウターやジャケットを脱いで出勤することも可能になります。
野菜も,ビニールの力に頼ることなく,育てられるようになるのです。
ですから,我々のような趣味で農業を営む週末菜園家は,GWに入ってから野菜を植えるようにしています。
着たり脱いだりの手間暇をかけなくても済むくらい,5月に入って十分暖かくなるので,GWでの夏野菜の植え付けが奨励されているのです。

 

 

季節の変化をとらえるのが農業

 

農業というのは,本当に季節の変化をとらえることが重要です。
野菜は,人間以上に季節に敏感です。野菜の気持ちになって,栽培しましょうという言葉はあながち間違ってはいません。
人間が寒いと思ったら,野菜も寒いと思うものです。
5月が過ぎれば,次はあっという間に6月,つまり梅雨の時期に入ります。
雨が続くと病気の心配がでます。人間だって雨で冷えると風邪をひきます。
暖かくなったからといって,野菜を植えられる期間は以外と短いのです。

季節に左右される。よくも悪くも農業はそんな営みです。
自分が現在感じている季節感が農業には重要です。
今日の服装を選ぶとき,野菜たちが感じている気温にも思いをはせると,野菜作りにも成功するかもしれません。