私は現在3人の子供を育てています。
育児も仕事も趣味も妥協しない。スキマ時間をみつけては趣味の読書をする日々です。
スキマ時間での読書としたら、電子書籍一択。
ずっとそう思っていました。
でも、最近になって、実は紙の本の方もいける。
いや、むしろ、子育て中は紙の本の方が読みやすいくらいなんじゃないかと思っています。
今日は、電子書籍派だった私が紙の本に戻ってきた理由をお話しします。
スキマ時間の読書に電子書籍は必須ツールだと思ってた
電子書籍は当初革命的だと思っていました。
こんなに便利な機能なのに、電子書籍で読まない理由がないくらい、だと。
元々電子書籍で本を読もうと思った理由は、子供の存在が大きかったと思います。
子供を育てていると、なかなかまとまって本を読む時間をとることは出来ません。
家事の合間や子供が一人遊びに集中している時を見計らって読みます。
我が家の子供は人形遊びが大好きです。
3人のうち、上二人が女の子なのもおおきいかもしれません。よく、おうちごっこ遊びに集中しています。
そうなったら、大人の入る余地はありません。
ここぞとばかりにスマホの電子書籍を取り出して、本を読みます。
とはいえ、子供たちもずっとごっこ遊びを続けているわけではありません。
ふと思い出したかのように、父親の方に寄ってきて、遊びをせがんだりします。
なるべく、子供から求められたら対応するようにしているので、本当に読書だけでまとまった時間を確保するのは難しいです。
そんな中で電子書籍の存在は確かに、素晴らしいものでした。
スマホで購入して、そのまま読めますから。
子育て中だけでは、ありません。いつでもどこでも本を読むことが出来ます。
例えば、仕事に行った時の昼休憩の合間に読むことも出来ます。
昔はテーマパークに行っていたときも、長蛇の列に並びながら本を読んでいたこともあります。
スマホさえあれば読めるわけで、持ち歩きコストもなくなりました。
せっかく読もうと思っていたのに、カバンに入れておくのを忘れた、なんてこともなくなりました。
電子書籍アプリの機能で、マーカーを引くことができるのも地味に便利。
マーカーを持ち歩く必要もなくなりました。
マーカーした場所は、後で一覧で表示させることもできます。
要は電子書籍はいいことづくめで、アマゾン徘徊していて、電子書籍とリアルな本選べるとしたら、ほぼ確実に電子書籍を選んでいるほどでした。
電子書籍がいいっていうのは、今でも変わっていません。
いまだに、たまに電子書籍で読んだりすることだってあります。
それでも紙の本を見直すようになった理由
それでも最近は、紙の本を見直すようになってきました。
特に、3人目が出来てからというもの、紙の本で読むことが圧倒的に増えたのです。
子供が増えて、子育て中のスキマ時間を埋める読書では紙の本の方が案外有利であることに気が付いたのです。
一番大きな理由は、子供たちのスマホへの執着です。
スマホは子供にとって、害悪であることはわかっているので、普段そんなに子供たちにスマホを触らせているわけではありません。
でも、大人が子供の目の前でスマホをいじる。それ自体はなかなか避けることが出来ません。
子供にとって、スマホというのは刺激の多い、手のひらのテーマパークです。
いろんなアトラクションが詰め込まれているのです。
それが、子供にもわかっているので、私がスマホをいじっていると、
「何やっているの?」と子供たちが近づいてきます。
つまり、スマホでの読書体験では、子供たちからの妨害にあう可能性が高いのです。
そればかりか、子供の前でスマホを触らない、子供にスマホの存在を気づかれないという点でもあまり良くないことに気が付きました。
その点、紙の本は優れています。
紙の本で読んでいると、驚くほど子供たちは興味を持ちません。
子供にとっては、イラストさえなければ、ただの紙と文字の羅列です。
漢字が読めない子供にとって、本は、暗号文に近い存在です。
さらに、大人が読書をしていれば、子供たちがもう少し大人になったときに、一緒に読書して読書習慣が根付いてくれるきっかけにならないか、とも期待しています。
電子書籍では、今みているのが、本なのか、ネットなのかもわかりませんからね。
今、大人が読んでいるのが「本」ってわかってもらえる、という意味でも紙の本を選択することにしたのです。
それだけではありません。
電子書籍には誘惑に溢れている
電子書籍は手のひらのテーマパークと言いました。
実は大人にとっても、そうです。
スキマ時間を埋めようと思って、スマホを手にとります。
すると、ついついいつもの癖でSNS等を開いてしまいます。
スマホは誘惑が多すぎて、純粋な読書体験から離れてしまうことがあります。
紙の本で読むときは、あえてスマホは手の届かないところに置いておいた方が良いくらいです。
読書に集中するためには、なるべく視界に余計な誘惑が入らないように工夫する必要があるのです。意外と、スマホでの読書体験は、スキマ時間でスマホをいじって、そのスキマ時間で本を読むということになってしまいますので、多くの読書時間を確保しにくい気がしています。
スマホの中にあると存在を忘れる
あと、スマホの中に本があるとついついその存在を忘れてしまうことがあります。
Kindleアプリを使っているため、所有する本のリストをみるには、アプリを立ち上げます。
逆に言えば、アプリを開かなければ、本を確認できません。
そんなことだから、本を忘れてしまうことがあるのです。
Kindle本はアマゾンであまりにも簡単に買えてしまうので、とりあえずクリックしたのは良いものの、そのまま積読状態になっていまうことがあります。
積読だったらまだマシだったのかもしれません。
私は、Kindleにしばらくアクセス出来ていない日が続いて、こんな本いつの間に買ってだんろうという経験があります。
いつでも読める、は意外といつもは読みません。
一方で、紙の本は、当たり前だけど、リアルな存在としてあります
いつも我が家では、今読んでいる本は、玄関に置いてます。
すると、そこにある本が気になるのです。
早く読んでしまいたい気分になります。
また、今後読みたい本も玄関に置いてます。そのせいで、どんどん本は積まれていきます。
まさに積読です。
仕事に行く前。帰ってから。
嫌でも目につくその本を攻略しなければ、次に進めない。
そんな思いが、スキマ時間をつくるモチベーションにもなるのです。
スマホというのは、便利で楽しい。
でも、便利で楽しい分、人間はそれに甘えてしまいます。
子どもにとってもそれは誘惑になります。
紙の本は、持ち歩くには不便だし、重みもあります。
野武士のような存在感の紙の本が、子どもを寄せつけず、またストイックな読書体験を提供してくれるのかもしれません。