三児の父はスキマ時間でカルチャーライフ

仕事も趣味も育児も妥協しない。週末菜園家が、三児の子どもたちを育てながら、家事と仕事のスキマ時間を創って、映画や農業で心豊かな生活を送るブログ

新しい遊び場 エビ釣り編

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皆さんはシルバーウィークいかがお過ごしされたでしょうか?

 


子どもの遊びは無限大。

通い慣れた公園だって、新しい遊び場になりうる。

 


私にとっては、学びの多いシルバーウィークになりました。

巷では、もはやコロナなんてなかったのように、観光地ではたくさんの人で賑わっていたようです。

私もせっかくの4連休。どこか遠出でもと思っていたのですが、妻からは意外な提案がありました。

 


「明日は、子どもたちU公園に連れていってあげる?」

 


U公園。芝生広場や遊具も充実した家の近くの公園です。

地元では有名な公園で、大きいので、地域から親しまれているから、週末はいつもたくさんの家族で賑わいます。

 


でも、私はその提案に気乗りしませんでした。

 


この公園、家の近くだけあって、これまで何度となく通ってきた公園です。

せっかくのシルバーウィークの特別感が、通い慣れたU公園で終わってしまうのが、もったいないと思っていました。

 


かといって、特に対案があるわけではありません。

連れて行ったらこどもが喜ぶのも分かっています。

 


結局、子どもたちと一緒にU公園に出発しました。

思えば、公園なんて久しぶりに来たかもしれません。子どもたちは、散歩を我慢していた犬のように、着いた瞬間に公園内を駆けまわります。

 


遠出できずに若干の欲求不満だった私も、子どもたちの叫び笑う姿を見て、子供が楽しむのが一番だ。そう言い聞かせました。

 


ただ、子どもたちの姿を見ているとあることに気がつきます。

長女のレイちゃんは、ピラミッド型のロープのジャングルジムのテッペンまで登ります。

ひと昔前までは、途中で固まって、降りられなくなって、親に助けを呼ぶのがテッパンでした。

 


次女のアスカちゃんは、一番大きなすべり台は人気があってかなり並ぶのですが、一人で並んで勝手に滑っていきます。ひと昔前までは、親と一緒に滑っていました。

 

 

 

そう、私にとっては通い慣れた公園は、子どもの成長をわかりやすく感じられる場所でした。

それはまるで定点観測のように、遊具は今も昔も変わらないけど、子どもたちはグングンと大きくなる。

 


見慣れた公園も親の見方でみえ方が変わる。

遠出の残念は、いつの間にか消えていました。

 


見方が変わったのはそれだけではありませんでした。

 


U公園は自然に恵まれています。ドングリ拾いができる森や小川が流れています。

夏も終わりですが、たくさんの子どもたちが小川でピチャピチャと跳ねながら遊んでいます。

 


それを見た子どもたちは

「私たちも入りたい」

当然の流れです。

 


川に入る用意をしていなかったので、はじめはしぶりました。

 


「タオルがないから今日は入れないや。」

子どもたちからは大ブーイングです。

 


しばらくは小川のそばで、アメンボが泳いでいるのを覗き込むだけでした。

だんだんと気が大きくなってきて、小川にあった飛び石にチャレンジをはじめます。

 


嫌な予感がする。

そう思った瞬間にバシャーン。

 


レイちゃんの片足が小川に突っ込みます。

 


そうなるとどうにでもなれ。

レイちゃんは、靴と靴下を脱いで小川へ入っていきました。

 


レイちゃんもアスカちゃんも小川で思い思いに遊んでいると、あることに気がつきます。

 


「あれ、妙にタモを持った子供が多いな。」

 


よく見ると、背を低くして虫かご片手に水面に顔を向ける子供たちで溢れています。

 


「もしかして、この小川には生きものが住んでいるのかな。」

そう思った私は、子供らと同じく姿勢を低くして、水面を注意深く覗き込みます。

 


「エビだ! レイちゃんエビがいるよ」

レイちゃんが駆け寄ってきます。

 


覗き込むと小さなエビたちがひしめいています。

レイちゃんにもっと近くで見せてあげたい。そう思ってエビを捕まえようと、手を皮の中に入れます。

 


しかし、エビは素早く、するりと掌からすり抜けていきました。

うーん、意外と難しい。

 


我が家は他の子どもたちと違って道具がありません。

今度は両手で、エビに気づかれないように、ゆっくりと、すくい上げるようにします。

今度は成功。

エビはピチピチと手のひらでつくっまカゴの中で飛び跳ねています。

 


飲み終わったお茶のペットボトルに水と一緒にエビを入れます。

「可愛いー」

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子供たちも感動した様子で、今度は、自分たちの番とばかりにエビ取りに夢中になります。

 


だんだんとレイちゃんもコツを掴んできたようで、たくさんのエビを捕まえることができました。

 


ペットボトル半分くらいに、たくさんのエビがひしめいています。

その日は家に帰って、めだかを飼っている家のタライにエビをはなしました。

 


エビは水槽の掃除屋だと聞いたことがあるからです。

メダカのフンなどをエビが食べることで、水が汚くなるのを防いでくれるというのです。

 


これが連休2日目の話です。

レイちゃんは大満足みたいで、連休中にもう一回エビを取りに行きたいというほどです。

 


妻と相談し、せっかくやる気になっていることから、連休最後の日。

もう一度U公園にいく事になりました。

 


今度はハンガーと、玉ねぎネットで作ったタモや、水中眼鏡のような自作のペットボトルを持参し、準備万端です。

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新兵器タモのおかげで、その日は取りすぎっていうくらいエビを取りました。

レイちゃんもこの日も大満足です。

 


通い慣れた、という意味で、はじめは行くのを渋ったU公園。

終わってみれば、週に2回も行ってしまいました。

 


いつもの公園も見方を変えれば新しい発見に満ちていることに、

そして子供の遊びというものの可能性の大きさに気づかされました。

 


同じ場所でも、ちょっとした気づきで新しい遊び場に変わることが分かったのです。

 


連休だからと言って旅行するだけが経験じゃない。

どのように過ごしたか、が重要なんです。

 


今なら、「子供が喜んでくれるなら」と注釈をつけるまでもなく、U公園に行けてよかった。

胸を張って言えます。

 

 

 

後日談。

 


公園で一生懸命取っていたエビは、ザリガニであることが判明しました。

2回目のエビ取りで、少し大きめのエビが取れたと思ったら、2本のハサミを持っていて気がつきました。きっとエビだと思っていた奴らも大きくなったらハサミができるのでしょう。

考えてみれば、公園の汚い小川にいるわけないのかな、と思いつつ。

 


あの日、エビだと思って、ザリガニの赤ちゃんを大量にメダカのタライに入れました。

気づいた妻は大慌てでタライの水を変えたのでした。