育児も仕事も趣味も妥協しない。
このブログのテーマです。
これまで、私は三人の子供を育てる中で100冊以上も絵本を読み聞かせてきました。
その中で、何回も何回も繰り返し読んできた本というものがあります。
いわゆるお気に入りというやつです。
そんな我が家のお気に入りを紹介したいと思います。
せっかく、子供のために時間を作るのだから、大人にとっても、読んでて楽しめる絵本を選びたいものです。
そこで今回は、親も子ども楽しめるおすすめ絵本を紹介します。
今回紹介するのは、「100かいだてのいえ」シリーズです。
発売以来の大ヒットで、絵本としては、ほとんど定番と言ってもいいかもしれません。
我が家でもご多分にもれず人気で、私も、何度も何度も読んできた絵本です。
何が、この絵本の魅力なのでしょうか?
ひとつでは、表せない魅力がそこには詰まっていると思います。
縦長がユニークなシリーズ
100かいだてシリーズがまず面白いのは、縦長の本の装丁になっていることでしょう。
100かいだてのいえを、10階毎にを進んでいくという構成になっているため、縦長なのです。
10階分で、見開きページになっています。
この時点で、他の絵本にはない、新鮮さがあります。
読まれるたびに発見のあるイラスト
ページそのものも魅力に溢れています。
全面に作り込まれたかわいいイラストが楽しくなっています。
絵本において、文字とイラストのバランスはさまざまあります。
映画でも、脚本がしっかりしている映画もあれば、アート映画に近いものもありますよね。
それと同じです。
かなり文字量が多い本もあれば、
イラスト重視の絵本もあります。
その意味では、100かいだてシリーズは、かなりイラストに重点を置いた絵本です。
なんせ、重箱の隅までぎっちりと詰まった「おせち料理」のように、イラストがページの端から端まで豪勢にも描かれているからです。
何度も読まれる秘訣はそれにあります。
読まれるたびに発見があるからです。
前に読んでいた時には気づかなかったようなディテールに2回目、3回目で気づくことがあるのでしょう。だから何度読んでも、飽きることがないのです。
テーマがかわる構成も面白い
10階毎にイラストのテーマが変わるのも面白いです。
昔、スーパーマリオでも、ステージ毎に海とか、雪とか、いろんなステージがありました。
次のステージはどんなのが待っているのだろうと、ワクワクしていたのを思い出していました。
次にページの作りにマッチしたストーリーです。
イラスト重視の場合、ストーリーはあまり重視されないことが多いのですが、
本作については、単純ながら面白いです。
そもそも100階までたどり着いたら何が待っているのか?
という大テーマがはじめに提示されたりするので、大人にとっても読み進めるモチベーションになります。
海の100階だてでは、人形が、10階毎に海の洋服を拾い、着ていくという展開がよくできていると思います。最後に、海の最深まで潜った人形が一気に、海の上まで、他の動物たちと一緒に突きあがっていく終盤の展開も好みです。
10階毎に、次がどんな動物が待っているのか、イラストの緻密さと相まってページをめくる楽しさがあります。
「次の階に待っているのは?」
と声をかけながら、読み進めると、こどもも喜びます。
10階毎にページをめくる設定になっていて、ページの端には、ちょいと次の階のステージがチラ見せさせる作りになっているので、それがヒントになっていて、子供とのコミュニケーションの種にもなりますよね。
ストーリーに絵本の縦長や10階毎のページ展開という構成がうまく生かされていると思います。
さらに、この絵本は、絵本全体を通じてひとつらなりのイラストになっているのが面白いと思います。10階だったら、10階のイラストに連続して、次のページに連なっているのです。
我が家のこどもたちはこれを活かして、この絵本を迷路みたいに、主人公が階を進んでいくのを指でなぞって遊んだりしています。
イラストを楽しむ子、ストーリーを楽しむ子、ゲームみたいにして楽しむ子。
いろんな楽しみ方ができるのが楽しい絵本になっています。
シリーズ展開がされていますが、ストーリーとイラストのマッチングが見事な海の100階立ての家が一番のおすすめです。
一家に一冊のレベルでおすすめだと思います。
ぜひご一読ください。