Whistle Life

食と農の話題を中心に、日々の雑感をつづります。

モンサントが嫌われる理由

モンサントに「2011年の最悪の企業」の烙印

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 モンサントという企業をご存知でしょうか?アメリカの農業・化学メーカーで作物の種子や農薬を製造しています。 日本ではあまり馴染みがないですが、農業関係では世界最大規模の多国籍企業になります。  

 さて、このモンサントですが、冒頭の記事にありますようにあまりよい評判がよくありません。いやむしろ最悪です。陰謀論なども多く、この企業を題材とした小説なども製作されております。

なぜ、モンサントは嫌われるのでしょうか?

その理由は二つあると思います。

 

1.遺伝子組み換え作物種子の製造  

 モンサント遺伝子組み換え作物種子の開発・製造メーカーとして非常に有名です。日本では、遺伝子組み換え食品の安全性に対する心配や不安の声が大きく、そういった消費者ニーズもあり、日本の種子会社は手をつけてないですし、農家も栽培していません。許可された遺伝子組み換え作物栽培・販売・流通は法律上OKなのですが、自主規制をしている、といった状況です。

 こんな遺伝子組み換え作物を作っているモンサントは悪だ、というわけです。

 

2.遺伝子組み換え作物とセット販売の除草剤 

 モンサントは、遺伝子組み換え作物だけでなく、農薬も作っています。たとえばモンサントの製造する農薬は、雑草には効果がありますが、モンサントが自社で開発した遺伝子組み換え作物には影響がない、といった性質があります。つまりは、農家はこの会社の作物と除草剤をセットで購入しなければならず、そのビジネスモデルが、えげつない、という話です。

 それゆえ、モンサントには故意に病原菌をばらまいて、同時にその病原菌に効く農薬を開発し、販売するというようなマッチポンプを行っているという陰謀論があります。  

 

 私自身がモンサント社が微妙・・・だと思うのは、単一な作物・単一の除草剤を売り込むことです。こうすることで、冒頭記事に挙げられた病原菌と農薬開発のイタチごっこが加速し、畑の地力の衰弱にもつながると考えます。  遺伝子組み換え作物でも、前エントリ「実りなき秋」で書いたように、多様性をもたせて様々な変化に対応できる状況を作らなければならないと思うのです。 それから、モンサント社の悪評判で、モンサント社遺伝子組み換え作物=良くない、 という図式を持たれるのが一番よくないのかな、と思います。  そのあたりの話はまた詳しくしたいのですが、個人的には遺伝子組み換え作物自体の良しあしはまた別問題であり、 問題なのはモンサント社のビジネスモデルなのかな、と思っています。  

 会社の活動というのは単なる利潤追求だけでなく、社会的役割・公益性といった視点ももたないと、 嫌われてしまいますよね、って話でした。