三児の父はスキマ時間でカルチャーライフ

仕事も趣味も育児も妥協しない。週末菜園家が、三児の子どもたちを育てながら、家事と仕事のスキマ時間を創って、映画や農業で心豊かな生活を送るブログ

冬は家庭菜園をメンテナンスしよう

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ビギナーズラックだった1年目

私は3年ほど前から家庭菜園で野菜を育てています。
仕事しながら、育児しながらでの栽培なので、実際は週末にしか菜園作業出来ていません。


それでも、自分で種を撒いて育ててきた野菜を収穫するのは楽しい体験です。

時間をかけて育てる分、愛着が湧きますし、新鮮なのもあると思いますが、自分で育てた野菜は美味しく感じます。


私が借りている菜園は、区画ごとに借りることができて、1区画は12平米です。

はじめて野菜を育てるのであれば、大きすぎず小さすぎず、ちょうど良いと感じています。
とはいえ、利用料は月額4,000円。私が借りている菜園は街中なので値段も高いです。


もったいない根性もあって、私は常に野菜を栽培できる状態にしたいと思って、野菜の収穫を終えた後、すぐに次のタネをまくなど、できるかぎり周年で栽培が出来るようにしてきました。

今年の秋冬も、秋に植えたカブやほうれん草を収穫した後、すぐに冬撒きの人参のタネをまいたりもしました。

 

しかし、実はそれがあまりよくないことだということに最近になって気づいてしまったのです。


そもそも予兆は夏野菜を栽培しているときから感じていました。

畑をはじめてはじめての年は自分でもびっくりするくらいに成功しました。


トマトはたくさん収穫できたし、スイカも何個も大きなものを収穫することに成功しました。

それこそ収穫に飽きてしまうくらいでした。

 

しかしながら、次の年はうまく出来ませんでした。植えたキュウリは枯れてしまいますし、トマトも病気のような症状が出てしまいました。

 

子どもたちと楽しみにしていたスイカも今年は中くらいの大きさの玉が一つ収穫できただけでした。

 

そんなことがあったので、私は1年目に成功したのは、ビギナーズラックだと思っていました。しかしそれには理由があったのです。

 

もちろん、天候の問題もあったでしょう。でも、そこには運だけの問題ではなかったのです。


野菜づくりにとって土は資産

 

気づいたのは、最近始めたツイッターでした。

同じく家庭菜園しているひとをフォローしているのですが、多くの人が、この寒い冬の間に春に向けた土づくり作業を行っていたのです。

私のように連続で次々と野菜を植えているような人は少数派だったのです。

 

よく書かれている内容を調べると気付きました。

土というのは、野菜にとっての資産であったことに。

 

動物のようにあちこち動きまわることのできない野菜たちは、自分たちが根差した土地に依存して生活しています。

 

だから、土というものを大事にする必要があるのです。

 

私は土地を有効活用するために、野菜の収穫を終えたら次々と次の野菜を植えていく戦略をとっていました。

 

これがいけなかったのです。

 

実は、野菜づくりをすればするほど、土という資産は目減りしていくのです。野菜は土の栄養分を吸って成長します。野菜を育てれば育てるほど、土は痩せ細っていきます。

 

さらに、目減りするどころか、野菜自身に対する悪影響すら与えることすらあります。
土は野菜を育てていくと虫や病気で汚されていきます。

 

トマトやきゅうりが病気になったのは、1年育てた後の汚れた土を使っていたからです。


必要なのは土のメンテナンス

 

それではどうすればよいのでしょうか?
汚れて痩せ細った土は年に1回メンテナンスをすればよいのです。


車でも何年か一回メンテナンスを実施するように、土もメンテナンスが必要だったのです。

実はこのメンテナンスに最適な時期は決まっています。


それが冬です。


野菜は基本的には暖かいところで育ちます。
寒い冬の間で野菜が育たたない時期にメンテナンスするのが良いと分かりました。

具体的にはどうすればよいのでしょうか?


まずは汚れた土の洗浄です。
土には病原菌が住み着きます。冬の場合は、虫が越冬するために土の中に卵があったりします。春から夏に向けて、病気や虫が発生しないように、冬の間に対策をしておく必要があります。

 

それが天地返しです。土の下の方の部分を掘り起こして、土の表面に上げて外気にさらす作業です。
病原菌や虫が土の中で冬を越すのは、暖かいから、です。


それであれば寒い風の下にさらしてあげたら良い。
土の中にいる虫を土の外に強制的に取り出して物理的に殺してしまうやり方です。寒い冬だからこそできる方法です。

 

もう一つはたい肥づくりです。
堆肥を入れるのは、空になった電池を充電するのに近いといえるかもしれません


1年間野菜を育てていくと、元々土の中にあった有機物が消費されて痩せ細ってしまいます。
そこに堆肥という新たな有機物を入れることで、野菜が育つエネルギーが充電されるというわけです。

 

自然界においても、森で植物が育ち、動物の死骸が森林の土に還っていき、土の中の微生物が分解した栄養でまた植物が育つ、いわば自然の循環と言えます。

 

リサイクルされる充電池のように有機物の循環を意識的につくっていく必要があるのです。


その意味で、野菜をずっと同じ場所で作りつづけるのでなく、休ませる期間が必要なのです。

野菜に限らず、どんなものでも1年間休まず稼働することはいずれ支障をきたすことになります。どんなものでもエネルギーを補充する充電期間が必要になります。

 

エネルギーを補給しながら、メンテナンスも行うことで、次の野菜づくりをより良いコンディションで育てることが可能になる。結果的によい野菜づくりにつながるのです。

 

寒い冬は作業がないと思っていました。
ところが、実際には冬には必要なメンテナンスがたくさんありました。


早速、近日中に空き地の掘り返しをしてみたいと思っています。

 

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