私には子供が3人います。
長女は今年から小学生。
これまでの育児といえば、子どもの身の回りのお世話のことを指していました。
ご飯を作る。お風呂に入れる。絵本を読んであげる。
しかしながら、小学生になってから初めて学校の勉強がはじまりました。
学校には宿題というものがあります。
子どもの宿題を管理することになって、育児のステップが1段階進んだ感覚がありました。
今まで勉強習慣というものがなかった娘が、宿題というものにはじめて取り組む。
宿題に直面して感じたのは、やっぱりなかなか勉強習慣を定着させるのは難しいということでした。
勉強してねと言っても、ダラダラして勉強に身に入らないことも多いです。
小学生だから仕方がないとは思いながらも、
やはり学校の宿題となれば、やらせるのは親の責任でもあるわけで、
「ちゃんと宿題やりなさい」
と、やる気のない娘を半ば無理やり宿題やらせるような場面もあります。
子供というのは、自制心が育っていないので、辛い勉強をやる気にさせるのは難しいです。
しかし、今年小学生に入学して以来、色々と試行錯誤した結果、
「勉強をやる気にさせる」とまでは行かなくても、勉強をするきっかけくらいになる法則を見つけた気がします。
今回は、子どもの勉強のやる気スイッチを押すためのヒントを紹介したいと思います。
我が娘が1年生なので、低学年向けの内容になると思います。
いつもと変化をつけるだけでよい
法則といっても、答えは実はシンプルです。
それは、いつもと変化をつけることです。
考えてみれば、日常生活で変化がやる気を起こすことは、私たちも体感しているところです。
新しい靴を履いたら出かけたくなります。
新しい手帳を買ったら新しい習慣を身につけたいと思います。
図書館にいったら、読書に集中できます。
新しい仕事に就いたら、モチベーション上がります。
道具、環境、仕事内容。
いろんな変化が人のモチベーションを引き起こすことを私たちは知っているのです。
それを、子どもの勉強に応用すれば良いのではないか?
それが今回発見した法則です。
では、具体的に見ていきましょう。
1.教材や道具を変える
これが一番わかりやすいかもしれません。
新しい靴を変えれば、外に出たくなりますし、手帳を買ったら今年の目標を立てたりします。
何か道具を変えることはモチベーションを起こす簡単な方法です。
思い返せば、自分自身の受験勉強でもそうでした。
新しい参考書など新しい教材を選ぶのが楽しかったのを覚えています。
でも、よく参考書を買って満足してしまうんですよね。
子どもだって同じです。
新しいワークブックやドリルを買うと、すごく興味を持ってやってくれる気がします。
市販の教材の方が、学校の無味乾燥なプリントよりも、イラストも入って、楽しみながら勉強できるものが多いです。できたらシールが貼れるような「ごほうび」効果のあるものも良いかもしれません。
算数を教えるためのマンガ仕立ての絵本なんかも、あったりします。
本当に初めて勉強するときは、こういったもので興味を持ってもらうと良いと思います。
一方で、教材だけではありません。
消しゴムや鉛筆も新調してあげると気分が変わります。
新しい道具が手に入ったら、すぐに使いたいと思うのが心情です。
新しく買い与える時は、学校の宿題の直前にあげると良いでしょう。
2.環境を変える
独身の頃は、読書をするためにカフェに行っていました。
もちろん、読書なんてやろうと思えば家でもできることです。でも、家だとどうも集中できないことがあります。まわりがガヤガヤとしていても、不思議と集中できるのがカフェです。
どうしてカフェにいると集中ができるのか、いまだに答えはわかっていません。
が、とにかく環境が変わると集中力が増したりします。
我が家では、家で勉強するときは当然いつも机で勉強しています。
この間勉強環境を変えようと思って、コロコロチェアを使いました。
コロコロチェアは幼児向けの、椅子や机です。
コロコロと転がせるようになっていて、普段ベンチとして使っているコロコロチェアも、ひっくり返すと机にもなる便利なものです。
普段我が家では、コロコロチェアはベンチとして活用しています。
先日これを転がして急遽机で勉強してもらうことになりました。
いつもの違う雰囲気に興奮したのか、長女も次女も喜んで机に向かったのです。
いつもの勉強机と違ったから、興味を持ってくれたのだと思います。
大人が新しい環境にワクワクするのと同じように子どもたちもワクワクするのです。
もう少し大きくなったら、部屋を変えて一人で、となるかもしれません。
私はまだ実践できてませんが、環境の中に「時間」も入っています。
勉強する時間帯を変化させることでも、子どもたちに特別感を持たせることができると思います。
3.勉強をエンタメ化する
道具と環境を変える。
正直、それだけでも子どもはやる気になってくれると思います。
でも、もっと子供が勉強に興味を持ってもらうためには、道具や環境だけでなく、勉強そのものを変えていく必要性を感じました。
実践したのは、学校の先生ごっこです。
私が学校の先生になりきって、子供たちに勉強を教えるというものです。
「(問題を出す)」
「はい!」
「○○さん、どうぞ」
「○だと思います。どうですか?」
「正解です」
たったこれだけのやりとりをするだけで、うちの子は喜んで問題に答えてくれていました。
ちょっと親がまどろこしいのもあります。
もう一つは、「お父さん問題」です。
教材を変える。にも似ているのですが、市販の教材ではなく、白い紙に私が直筆で問題を書いて、答えてもらうようにしてみました。
効果は抜群で、あっというまに解いてくれました。
お父さんからの挑戦状ということで、問題を解いてお父さんを驚かせよう、という気持ちが働いたのだと思っています。
ちょっとした工夫で、勉強を解くこと自体がエンタメ化するのだと思います。
私は本当の理想はこのエンタメ化だと思っていますが、その実行は実はとても難しいのです。
これまで、子供のモチベーションを引き出す法則を紹介してきました。
全てに言えることは、いつものやり方から変化を加えることです。
このこと自体はそんなに難しいことではありません。
でも、勉強というのは当然コツコツ積み重ねることが大切です。
何かを変えるということは毎日できるわけではありません。
この方法をしたら、あとはもうずっと効果が発揮されるわけでもありません。
毎日毎日あの手この手で勉強に関わってもらうことこそが真の習慣につながっていくと思っています。走り出した手押し車のように、勢いがつけば、そのあとずっと走り続けてくれる。
そんな状態につながればと思っています。
この記事が、子育て中の皆さんの参考に少しでもなれば幸いです。
共に子育てを頑張っていきましょう。