プレデターといえば、八十年代のSFアクションの代表作で、昔はテレビでも繰り返し放映されていました。
2018年に公開された「ザ・プレデター」はリブート作品かなって思ったら一応過去作の続編にあたる作品ということです。プレデターの存在は政府機関レベルでは認知されていて、過去にプレデターの襲来があったということが劇中の会話で登場します。
今回のザ・プレデターはブラックユーモアなギャグセンスは秀逸ながら、プレデターの世界観との食い合わせが悪いなって感じてます。
主人公チームのキャラが濃くて、プレデターおいてけぼりですし。
そしてそして、どうしても1作目と比べてしまいますよね。
キャスト
監督 シェーン・ブラック
近作では、アイアンマン3。 ナイスガイズ。の監督
過去作品の評価は高いし、私も大好きです。
主演 ボイド・ホルブルック
ローガン の敵役。ゴーン・ガールにも出てたようですが、あまり覚えがないです。
絶賛売り出し中の子役ですが、ルーム、ワンダー君は太陽と来て、次がザ・プレデターって笑
ならずものチームのリーダー格。ネブラスカ。
こちらもムーンライトの次がこの役って笑。でもいい男。
一作目のプレデターを振りかえり
言わずと知れた八十年代SFアクションの名作。
アーノルドシュワルツェネッガーが主演のプレデターとは、
米軍特殊チーム
ジャングルという舞台設定
狩り狩られる関係
異星人
武士道
という異質な要素が組み合わさった新鮮で独特な魅力をもった作品でした。
何より、その要素がシンプルな筋立てに収まってるのが面白く感じました。敵地到着、作戦遂行、プレデター登場、あとは追われながら戦う。つまり狩り・狩られるの関係のなかでお話が進むのです。
終盤の筋肉米軍シュワちゃんと醜い異性人との肉弾タイマンは今も心に残っています。
まとまりの悪い「ザ・プレデターズ」
要素という意味では今回のザ・プレデターも負けてはいません。
ちょっとクレイジーな女性博士
研究機関
より大きなプレデター
ならずものチーム
親子関係
米国の陰謀みたいな物の示唆されているし、主人公の家族関係も描かれるなど全体的にスケールアップした感じがあります。
ですが一方、これらの要素が少しごちゃごちゃして、まとまりの悪い作品になっています。
でも全般にギャグセンスは良かった。
残酷描写もそのギャグセンスで挽回しています。切断された腕を使ったギャグには思わず笑ってしまいましたし。
一作目ファンが喜ぶ小ネタも散りばめられていました。プレデターの事を、シュワちゃんは醜いって言ったのに対して、今作の博士は美しいって言ったり。プレデターは捕食者だから、プレデターじゃないじゃんっていう、メタ的なツッコミ。
一番の不満点は人間的になったプレデター
一番の不満点は、プレデター自身の魅力に欠けるかなってことです。
一作目の神聖というか異形のものとしての雰囲気がなくなって、ただ単に強いだけになっています。人間を次々と殺していくのですが、恐ろしさの部分に欠けます。
ならずものチームが死んでいくシーンはあるものの、淡白だし、プレデターに狩られる恐怖がだいぶ損なわれていると思います。
一作目と比べるとやっぱり見劣りしますが、昔懐かしのアクション映画として、難しいこと考えずに楽しめば面白いかもしれません。