三児の父はスキマ時間でカルチャーライフ

仕事も趣味も育児も妥協しない。週末菜園家が、三児の子どもたちを育てながら、家事と仕事のスキマ時間を創って、映画や農業で心豊かな生活を送るブログ

《ドラマにみる食と農》お好み焼きはお好みで 孤独のグルメ第9話レポート

孤独のグルメ第9話レポートです。

 

今回は、机に座り、ご飯を食べようとする井之頭、周りは真っ暗で井之頭と食べ物だけにスポットライトが当たっているというちょっと変わった状態で始まります。

次々と食べ物が井之頭の目の前に現れ、その度にいつもの調子で食べますが、空腹は満たされません。

 

やがて知らない人から、名前を呼ばれ、その名を知られていることに驚き、、、。

 

という、ややミステリアスな始まり方でオープニングへ

 

オープニングが終わると、早速冒頭のシーンの種明かしが始まります。

 結論から言うと、シンプルに夢オチでした笑

あんまりミステリーを先に伸ばさないのが、孤独のグルメらしいですね。

今回は知り合い(得意先)の人が監督している舞台を観劇に来た設定で、途中でウトウトしてしまったのが、冒頭の夢のシーンにつながります。

 

ここで役者の一人が、監督の叱咤によって、逃走します。

後追いしないのが、孤独のグルメ流ですが、劇場を出た後、井之頭はその女優を偶然発見し、なぜかそのまま後をつけます。

 後をつける先々で、買い食いするのは、やっぱり孤独のグルメ流です笑

 

ついに尾行がバレると、一緒に喫茶店へ。

女優は、周りからの評価を気にしすぎてしまうこと、それでプレッシャーになっていたことを告白します。

それに対して、何も気の利いた一言も言えないまま、途中で買い食いしたたこ焼き等を渡してそのまま去ります。

 

そしてそのまま、本日のお店へ。

今回はお好み焼き屋さんです。

鉄板焼きのタコと牡蠣とエビを頼んで、リッチな気分。海の三大看板を頼んでしまったと、心の中で呟きます。

心の呟きの言葉のセンスがいつも良いと感じています。

 

お好みの具材をお好みのやり方で焼く、「お好み」の焼きというコンセプトをいたく気にいる井之頭さんなのでした。

ここで、食事中には珍しく、先程の女優のことを思い出します。

「ああいう時、どう声をかけたら良かったんだろう。」他人に無関心にみえて意外と気になるようです。

 

そこで、一人喫茶店に残された女優が再度登場

します。物思いに耽っていますが、井之頭が置いていったたこ焼きを手につけると、一気に笑顔が戻り、幸せそうな表情をみせます。

それが、井之頭が言っていた「どう声をかけたら良かったんだろう」のアンサーになっていて、孤独のグルメには珍しく、上手い演出になっています。

 

元々、井之頭の食事が始まると、そのエピソードの前半で起こった出来事は一旦忘れさられるのが定石でしたが、今回はエピソードを通じて一貫したストーリーがあったように思えました。

 

ちょっとずつ進化しているように感じた良エピソードでした。