春の味覚が美味しい季節となってきました。
菜の花が安かったので、定番の辛子和えにしてみました。
春の野菜や山菜は、ほろ苦さが特徴のものが多いです。
野生においては、もともと動物たちに食べられまいと植物が進化させてきたはずの苦味。しかしながら、その苦味こそが味わい深いものとして、人間に親しまれているのはなんだか不思議です。(それでも多くの山菜はアクを抜かないと食べられません)。
菜の花と言えば辛子和えです。
どうして辛子和えなのか、調べてみるため、今回はただのお浸しと辛子和えとで味を比較してみました。
といっても、素人なのでそこまで深く洞察出来ませんが、悪しからず。
結論から言うとやはり辛子和えの方が美味しかったです。
辛子和え前提で考えているというのもあると思いますが、やはりインパクト的にちょっと物足りません。
五味調和という言葉があります。
五種類ある味の種類、甘味、辛味、苦味、塩味、酸味。これらの味が調和が取れている料理が身体にもよくて味も美味しいとされています。
それでいくと、菜の花のほろ苦さにからしの辛味が合わさって、奥行きを感じられるのではないかと感じました。
それならお浸し系はなんでも辛子和えしたらいいのでしょうか?
なんだか、菜の花のほろ苦さの、「ほろ」の部分にミソがある気がします。
菜の花のほろ苦さだけでは、味がはっきりしないので、辛子で立体感を出すということでしゃうか。
逆にホウレンソウなどは、辛子和えでも美味しいのだけど、ホウレンソウ自体に十分な甘味があるので、しょうゆをたらりとたらすだけでも、味が成立するのではないかと感じました。
こういう、定番料理というのは、先人たちの知恵が詰まっていると考えられるので、色々と探求してみると面白いなと思いました。