何もかもうまくいかない日が誰にだってあります。
仕事のキャンセルに次ぐ、キャンセル。取引先からは怒られる。
気分晴らしに旧友と会ってご飯にあう約束をしても、土壇場でキャンセル。
そんな井之頭が向かうのは、本当に昔ながらの釣り堀。
そこでもうまく釣れません。
そこで登場するのが、もう一人の釣り人。このキャラがとにかく今回の中心的存在です。
井之頭に対して、「そんなに焦っていたら魚ななんて釣れはしない(要約)」とのダメ出し。この時点ではただのお節介なおじさんでした。
その後、釣り堀に併設の食堂に入ります。
すると、先ほどのおじさんがすでに一杯やりながら、席に座っています。
「釣りっていうのはな、魚を引っ掛けるという気持ちではいけない。(以下略)」
なるほど今回は、何もかも分かったようなおじさんが、何もかもうまくいかない井之頭を導くメンターのような役割なのか、と。
しかしながら、ここは孤独のグルメ。微妙にズレた発言のおじさんのコメントがクスリと面白いし、井之頭もあまり意に介さず食事を続けます。
真骨頂は、店員から「引っ掛けるじゃなかったらなんて言えばいいの?」とツッコミを入れられ、はぐらかすおじさん。このあたりはいつもよりも明確に意図されたコメディとなっていました。
肝心のご飯は、親子丼と焼きうどん、締めのデザートにおしるこ。
よほどお腹が減っていたのか笑
最後には自分でも「お米にうどん、おまけに持ちまでついた、とんだ炭水化物祭り」
とセルフツッコミ。
孤独のグルメは、真面目そうな井之頭がたまに繰り出すギャグみたいなツッコミが魅力ですよね。
いつも以上に客との関係性を前に出したエピソードでした。