台風19号では農林業でも大変な被害が出ています。報道を見ていると、日本で農業することがとてもリスクがあるように思えてきます。
特に悲痛な叫びが聞こえているのは、福島県の桃や長野県のリンゴなどの果樹農家。福島の桃では4メートル近い木が、河川の氾濫で水に浸かってしまった。水が引いて地面が見えるまで3日もかかり、それでダメになる木も出てきているそうです。
政府は果樹の植え替えに対する補助を行うようですが、桃の場合、現状復旧までは7年かかるそうです。余りにも長い。
農業は自然の恵みで営まれてきた生業。一方で自然の力に圧倒されるのが農業です。
収益化するのに時間がかかる、そしてまた台風の影に怯える。こうした農業に関してイチから投資するにはあまりにもリスクが多いです。
今回は正直ふせぎようがない被害だったとは思いますが、この気候変動の中で今後も同クラスの台風が来ないとも限りません。農業を安泰な産業にするためにも、災害に強い農業の在り方を国を挙げて考える必要がありそうです。