美味しんぼ感想レポート。第6巻です。
第5巻の最後、海原雄山にやり込められ、本作のゴールである「究極のメニューづくり」へのやる気に火がついた山岡ですが、6巻に入ると、もう少しいつもの雰囲気に戻って、いつもの1話完結になります。
その中でも気になったエピソードはやはり海原雄山絡みです。
海原雄山との対決姿勢がより熾烈になってきました。前回までは、山岡の良い部分も認めるというスタンスを取ってきましたが、喧嘩を売って、一方的にやり込めるというやり方に変わってきました。食に関する知識比べで差をみせつけるという形です。
今後、雄山とのエピソードはこのスタイルが定着しそうな予感がします。その方が漫画的には、長続きというか、超えるべき目標が明確になる気がします。
個別のエピソードの感想は以下の通りです。
江戸っ子雑煮
お雑煮はトリビアの宝庫。その中でカマボコに注目するのは珍しいかも。
卵とフライパン
料理人は卵焼き専用のフライパンを使う。風味が卵にうつるから。食文化というのはお雑煮から高級食材から卵焼きまで幅が広い。美味しんぼで扱うテーマも幅が広くて勉強になります。
春の息吹
人間は生命あるものを食べなければ、自分の生命を維持できない罪深い存在。
名言だと思います。
真冬の珍味
どんな食材にも旬がある。一月過ぎたら、カラスミよりもイカの塩辛。
辛味の調和
わさびはきめの細かいおろし金でおろすと辛味が増す。でも、幾ら何でもわさびの辛さで破談になるかって思います。
日本のコンソメ
超能力者が出てくる変わったエピソード。
牛肉の力
野球選手の栄養管理批判。常識に切り込む感じが良い。
究極の作法
箸といっても様々。箸の使い方でそんなに怒らなくてもって思いますが。