美味しんぼ9巻レポートです。
今回もハンバーガーから佛跳牆まで、幅広い料理が描かれます。ちょっと粋なオチのある人情ものエピソードも多く、美味しんぼらしさが詰まった巻と言えます。
日米味対決のエピソードでは、アメリカ人だからといって日本食の味が分からないことはない、それどころか日本人よりも味覚が優れているという
肩書きや見た目で料理の腕を判断するのでなく、本質をみる、というのは美味しんぼでは繰り返し描かれているテーマのように感じます。
ストーリーの展開は今回もありませんでした。
ハンバーガーの要素
海原雄山回。最後にピクルスをプレゼントをする粋な心意気が好き。
食べない理由
奥様の病気療養中は外で美味しいもの食べない,というオチが好き。
修行中の僧侶も匂いを嗅げば塀を超えて飛んでくる。高級食材の坩堝のような中国料理。
再開の丼
じっくり煮込んだスジ肉で落語の師弟関係解消。流石に食べ物であっさり解決しすぎなような気も。
黒い刺身
食のミステリー系。かわはぎの肝は黒くて、新鮮なものは生で食べられる。
5年目のパスタ
問題の解決をパスタ勝負というのが、漫画的だが、男らしい決着のつけ方。
日米味決戦
化学調味料批判。
日本とアメリカの味覚対決というのは、度々出てくるモチーフ
最高の肉
肉は落としてから1週間から10日間が熟成される。タンパク質が分解されてイノシン酸というアミノ酸に。
新妻の手料理
料理学校で学んだ豪勢で手のこんだ料理よりも、家庭料理、お袋の味の方が、毎日食べられる。
人は食べなれたものの方が美味しいと感じ、幼少期に形成される。
旅行行って和食が恋しくなるのと同じですね。