フライドチキンは、黒人差別表現の象徴ってご存知でしょうか?私は、Netflixドキュメンタリーのアグリーデリシャスで初めてそのことを知りました。
日本ではKFCが普及しすぎて、全然ピンとこないけど、アメリカでは、フライドチキンは黒人が食べるもんだという差別意識があるようです。今ではかなり払拭されてると思うのだけど。
黒人奴隷にとっては、豚や牛は高級すぎて買えなかったので鶏肉を飼っていた。しかも鶏肉の中でも、調理しづらい骨つき肉をまるごと油で揚げたのがフライドチキンのはじまりだといいます。そんな背景が、フライドチキンは黒人が食べるもんだという差別の背景です。ちなみに同じような食べ物として「スイカ」があるようです。「スイカ」を好んで食べるのは黒人だっていうステレオタイプです。おいしいのにね、スイカ。
でも、黒人奴隷が生み出したフライドチキンというソウルフードが、今やカーネル・サンダースおじさんと一緒に全世界に広がっています。この事実は、食文化は人間の黒歴史を乗り越えうることを示している。そんな気がするのです。