こどもの頃、私は通知表が楽しみな方でした。
(今年はコロナの影響で学校が休校となり、通知表が出されている
自分で言うのもアレですが、勉強はわりとできる方でした。
中学生時代は、ほぼ毎学期5科目とも、オール「5」取れていたの
しかし、高校に入るとそうはいきませんでした。地方ではわりと有
高校に入って初めての期末テスト。数学や英語など得意な科目では
世界の広さを初めて知った高校生活のスタートは、今でも記憶に残
それから20年ほどが立ちました。
今では会社員をしながら、誰に教えられるでもなく家庭菜園をして
家庭菜園の世界では、野菜がたくさん収穫出来たり、良いものが出
でも、プロの世界ってそんなに甘くありません。
つい先日も貸農園に行って収穫作業をしているとそんなことを思い
貸農園には、毎週のように畑に行っています。3月に入って、だい
暖かい光を浴びて、野菜たちがぐんぐんと成長しています。
ソラマメは花が咲いて、背丈もだいぶ伸びてきました。
1歳半になった我が家のシンジ君くらいあるかもしれません。
茎ブロッコリーも花盛りです。
暖かくなりすぎて、少し取り遅れているかもしれません。
ブロッコリーは、花が咲く前の方がよいのですが、ちょっと花が咲
野菜たちは季節の変化に敏感です。
われわれはそれに追いつくように作業をします。
春菊も、わさわさと伸びていました。
春菊は12月くらいからすでに、たくさん収穫していました。
1月、2月は寒さに耐えて、じっとしていたのですが、3月になっ
この日の作業は収穫メインでした。
寒い間しばらく収穫は、お休みだったので、たくさん収穫できてう
今週の成果物は、春菊一束、茎ブロッコリー、ほうれんそうの間引
こうやって、たくさん収穫していると、プロを目指せるんじゃない
ですが、収穫したものを並べるとプロとの違いに愕然としてしまい
その違いはなんなんでしょう?
この春菊をみてください。
左から右に行くにしたがって、茎の太さが違いますよね。
春菊は、プロの農家からみたら金の成る木、です。
ちょっとそれは言い過ぎかもしれません。でも、そう思ったのには
春菊は一つの株から何回も収穫できるからです。
一本の株(木)から何回も収穫してお金になるから、金の成る木で
普通葉っぱの野菜、ほうれんそうは収穫したらそれでおしまいです
春菊は収穫しても、脇から新しい茎葉がどんどんと伸びてくるので
はじめに収穫するのを親、親の脇から出てくる茎を子、子の脇から
言わば、我が家の春菊は、子だくさん状態です。親も子も孫も交じ
だから大きさや太さがバラバラなんです。
プロとの違い、一番目はそこにあります。
スーパーで作られている野菜をみてみてください。きちっと束や袋
きっと、親なら親、子なら子、孫なら孫ときっちり分けて収穫や袋
春菊以外の野菜もそうです。
ほうれんそうは、今回間引き菜でしたが、すでに、ちゃんと育って
たまたま一個良いものが出来るかもしれない。でも良いものでそろ
プロは、オール「5」を出すのです。
プロは、オール「5」を出すだけではありません。毎回オール「5
今回は春菊をたくさん収穫することが出来ました。来週も同じよう
今週収穫できたが、来週は収穫できません。ではプロとして務まり
そろいの良いものを毎回出荷し続ける。それこそがプロ農家と家庭
でもね。
良いものだけを揃えるのが、すべてではありません。
揃ってなくたって、虫食いだって食べられるのは食べられます。
今回だってホウレンソウは、スーパーで売られていない、間引き菜
お浸しにして美味しくいただきました。
揃っていた方が、見た目も良いし、市場ではそれが求められるのは
だからプロとしてやっていくには、やはりその技術は必要です。
でも、市場に載らない野菜が楽しめるのが、家庭菜園の醍醐味だっ
うまくいっても、失敗しても楽しんででできるのが家庭菜園なので
学校の勉強だって同じです。私は国語で「5」をとれませんでした
プロを目指すわけでもないから、等身大で楽しんでいこうと思いま
それが楽しめるのが家庭菜園だと思っています。